『慶余年 2』は、現代の記憶を持ったまま戦乱の世に転生した主人公が、自身の出生の秘密と母の死の真相を追い求めていく中国ドラマです。
こちらの記事では、『慶余年2』のあらすじ、キャスト、見どころなどの基本情報をまとめています。
『慶余年2』概要
- 制作:2024年|中国
- 原題:庆余年 (第二季)
- 脚本:王倦
- 監督:孫皓、温若寒、曹華
- エピソード数:全36話
- ジャンル: 古装・ミステリー・恋愛・コメディ
©Tencent Pictures Culture Media Company Limited/©New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.
あらすじ
では、『慶余年2』のあらすじから見ていきましょう。
シーズン1では、陰謀を企む二皇子により、范閑は絶体絶命の危機から逃れるために死の偽装を余儀なくされました。
そして『慶余年2』では、卑劣な陰謀の背後にある真実を知らせるため、再び都へ戻ることを決意します。
二皇子が仕掛けるワナを物ともせず、范閑と林婉兒は望み通り結婚して、范閑は内庫を引き継ぎますが、多額の負債を抱えていることが判明します。
内庫の危機を解決しようとしますが、そんな中、范閑が重傷を負い、武術の技をすべて失ってしまいます。
果たして范閑はこれらの危機をどのように乗り越えるのでしょうか?
相関図
『慶余年2』の相関図は準備中なので、それまでは『慶余年 ~麒麟児、現る~』のものをご覧ください。
『慶余年2』のキャスト&登場人物
范閑(ファン・シエン) 役:チャン・ルオユン
今は亡き葉輕眉(イエ・チンメイ)の息子
シーズン1では、北斉に派遣され、南慶に戻る途中で二皇子のワナにはまり、最後に言氷雲に刺されましたが、実は、無事に都には帰れないことを予期していたので、あらかじめ仕掛けを施して死ぬふりをして、王啓年と密かに都へ戻ります。
これまで父親を知らずにいましたが、本当の父親を知っても素直に喜べず、複雑な感情を抱きます。
チャン・ルオユン(張若昀)
1988年8月24日生まれ(36歳)。北京市出身。181cm。
出演作:「ダイイング・アンサー~法医泰明」「鳴龍少年」など
林婉児(リン・ワンアル) 役:リー・チン
宰相・林若甫の娘。范閑の妻
兄が殺害された真実を二皇子に吹き込まれて、復讐心が芽生えます。復讐する好機が訪れますが、范閑には必要な人物なので見逃します。
リー・チン(李沁)
1990年9月27日生まれ(33歳)。江蘇省出身
出演作:「請君~遥かなる恋人たち~」「追風者」「慶余年」など
慶帝 役:チェン・ダオミン(陳道明)
南慶の皇帝。范閑を重用するのは訳があります。
北の果てにあると言われる「神廟」に、とても興味があります。
チェン・ダオミン(陳道明)
1955年4月26日生まれ(69歳)。天津出身
出演作:「項羽と劉邦 King’s War」「妻への家路」など
陳萍萍 役:ウー・ガン(呉剛)
南慶監察院の院長。范閑の母・葉軽眉を知る人物で、范閑が監察院を継ぐことを望んでいます。
戦力を持つ黒騎を動かせるほど、力のある人物。
ウー・ガン(呉剛)
1962年12月9日生まれ(61歳)。北京市出身
出演作:「崖上のスパイ」など
王啓年 役:ティエン・ユー(田雨)
監察院の書記官。范閑に忠誠を尽くします。
武術の腕前は平凡ですが、軽功が得意で、追跡が専門
ティエン・ユー(田雨)
1975年12月21日生まれ(48歳)。北京市出身
出演作:「贅婿[ぜいせい]~ムコ殿は天才策士~」「流金歲月」など
その他 登場人物&キャスト
范建(ファン・ジアン) 役:高曙光 范閑の養父。戸部侍郎。范閑を陰ながら見守る |
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范思轍(ファン・スージョー) 役:グオ・チーリン(郭麒麟) 范建の息子。お金儲けに目がない。二皇子の罠にはまって北斉への逃亡を余儀なくされる。内庫の管理と事業を行うことを決意 |
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范若若 役:ソン・イー(宋軼) 范建の娘。范閑を刺客から守るため、医術を学び、范閑に手術を行う。五竹から范閑の護衛を任され、銃の使い方を学ぶ |
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五竹 役:佟夢實(トン・モンシー) 范閑の亡き母の下僕だったが、記憶は消えている。范閑に武術を教えた人物。その強さは四大宗師に匹敵し、神廟の使者を殺害。范閑を守らせるため、范若若に銃の使い方を教える |
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李雲睿(リー・リンユン) 役:リー・シャオラン(李小冉) 長公主。林婉児の母。シーズン1では、国を裏切って北斉と結託し、都から追放された。領地の新陽に戻ったが、婉児の婚礼の際には命令に背いて京都に戻る |
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李誠虔(リー・チョンチェン) 役:張昊唯 皇太子。長公主の庇護のもとで育つ。シーズン2では范閑と手を組んで地盤を固めようとする |
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李承澤(リー・チェンヅ) 役:劉端端 第二皇子。范閑の訃報を聞いても、范閑は死を偽装して慶帝を騙したと網を張って、次々と范閑にワナを仕掛ける |
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林若甫(リン・ルオフー) 役:于洋 南慶宰相。林婉児の父親。宰相制度を廃止したい慶帝に解任させられる |
柳如玉:趙柯
范思轍の母。范閑の養母
費介(フェイ・ジエ) :
三処の主務。范閑の師匠。毒の使い手で医者でもある。范閑の結婚で都へ戻るが、殺人事件が起きて五竹に疑いが持たれ、捜査に乗り出す
言若海(イエン・ルオハイ) :
四処の長官。言氷雲の養父
言冰雲(イエン・ビンユン) :
監察院で育った有能な若手。シーズン1では北斉のスパイで、范閑の死を偽装する手助けをしたが、すべては慶国のため
鄧子越(ダン・ズユエ):
一処の主簿。国境警備員だった時、都尉の横領を通報したことで監察院に入った。正義を貫く姿が范閑の信頼を得る
影子(インズ):リウ・ユーチアオ
六処の長官。陳萍萍の忠臣。九品の上の腕前で、顔は仮面で隠されている。常に五竹との手合わせを望んでいる
林大宝(リン・ダーバオ):
林若甫の長男。幼い頃に大病を患い、知能は子供のまま
林珙(リン・ゴン):
林若甫の次男。殺害された真相はうやむやにされたが…
袁宏道:
林若甫の参謀として長く仕えていたが、実は長公主の手下だった
高達:
虎衛の首領。八品。陛下の命で范閑の北斉行きに同行して身の安全を守る
辛其物(シン・チーウー):
鴻臚寺少卿。四品。皇太子一派
葉霊児(イエ・リンア):ジン・チェン
京都守備・葉重の娘。林婉児の親友。第二皇子との結婚を賜る
秦業(チン・イエ):
老将軍。南慶の全軍を指揮。皇太子一派
郭保坤(グオ・パオクン):
郭攸之の息子。シーズン1では、投獄された父親を救ってもらうため、北斉で諜報網の油舗に身を置く。密偵の才能があると思っているが、実のところ北斉が見て見ぬふりをしてくれている
郭攸之(グオ・ヨウジ):
礼部尚書。シーズン1では長公主との共謀罪で投獄された。科挙の試験官として失敗が許されない范閑を助ける
賴名成(ライ・ミンチェン):
都察院左都御史。強情で恐れを知らず、汚職捜査のためなら皇族でも容赦せず、慶帝を訴えて逆鱗に触れる
戴公公:
作物検査局の最高主管。農家に圧力をかけて私腹を肥やす。借金を返すために娘を抱月楼に入れた農家のおじいさんが殺害されて、范閑に弾劾される
郭錚(グオ・ジェン):
二皇子一派。郭攸之が投獄されて礼部尚書に。科挙の試験官を任された范閑をハメようとする
賀宗緯(ハ・ゾンウェイ) 役:
科挙の試験は受けていないが、不正事件の完遂に貢献し、都察院の御史に任命される
李承儒(リー・チェンル):
大皇子。長く辺境にいたが、北斉の大公主との政略結婚で都へ戻る。范閑とは気が合うので何かと手助けする
謝必安(シエ・ビーアン):
第二皇子の剣客
范無救(ファン・ウシウ):
第二皇子の護衛。科挙に合格するのが目標だったが、二皇子を守るために罪をかぶって毒死
李承平(リー・チェンピン):
第三皇子。抱月楼の楼主の1人だったが、妓楼だと知って手放す。范閑に命を助けられて弟子入り
李弘成(リー・ホンチョン):
靖王の息子。二皇子と親しい。花魁だった袁夢を身受けしたが、范若若を慕っている
皇后:
南慶皇后。皇太子の母。暗闇を恐れて酒浸り。ある事件で一族は皆殺しに
宜(イー)貴妃:
三皇子・李承平の母。柳如玉の従妹
宮典:
大内侍衛副統領。八品。以前は皇太子に仕えていたが、二皇太子の傘下で皇宮に潜入
海棠朶朶(ハイタン・ドゥオドゥオ) 役:シン・ジーレイ
北斉の聖女。四大宗師の一人・苦荷の弟子。范閑の頼みで范思轍を北斉まで見届ける
北斉の大公主:マオ・シャオトン
南慶大皇子と政略結婚。北斉の皇宮から出たことがないので世間知らず。范閑が死を偽装して都へ戻る際に手助けする
沈婉兒:
北斉の有力廷臣・沈重の妹。シーズン1では范閑によって南慶に連れ戻された
桑文(サンウェン):ワン・チューラン
南慶の才女だが、強要されて抱月楼に入った
袁夢(ユエンモン):
抱月楼の主。かつて京都の花魁として名をはせていた。靖王世子の愛人
史闡立(シ・チャンリ):
范閑の門生の1人。史家村で唯一の生存者。科挙の試験は不合格だったが、范閑の屋敷に置いてもらう
楊萬里:
范閑の門生の1人。科挙の試験で濡れ衣を着せられたが、無事合格
侯季常:
范閑の門生の1人。楊萬里と共に仕官
葉流雲:
四大宗師の一人
『慶余年2』見どころ
1作目は范閑が言氷雲に刺されて終わる、という何とも後味が悪いものでしたが、逆に続編を期待させるものとなっていて、やはりシーズン2が出ましたね!
『慶余年2』の1話では、范閑が死んだという訃報が慶国に広まり、皇帝や監察院など周りの人々の動揺が描かれて、どれだけ范閑の存在が特別で大きなものだったのか再認識させられるのですが、そんな范閑を潰したい二皇子は、范閑が死を偽装して皇帝を欺いたことを利用して、さまざまな罠を仕掛けていきます。
しかし、范閑は皇太子と手を組んでピンチを潜り抜け、二皇子と長公主が北斉と共謀して、密輸取引していると慶帝に訴えます。
これに対して慶帝は、証拠がないのに皇族を非難したと激怒して、この件を終わらせようとするのですが、実は慶帝にはある企みがあって、范閑は知らないうちに次々と起こる事件に巻き込まれていきます。
初めは、二皇子があの手この手を使って范閑を潰しにかかっていると思っていましたが、実は慶帝の手が加わっていたんですね~。これにはさすがの范閑も苦戦させられますが、そこは現代の知識と機転を利かせ、さらに人脈も生かして難問を切り抜けていきます。これが本作の一番の見どころですよね。
個人的に印象に残ったのは、林婉児の兄が暗殺された件で、そこに范閑が絡んでいたと知らされた林婉児が范閑を問い詰めるのですが、噓をつかず正直に答える范閑と、その答えに対して林婉児が葛藤するシーンは、2人の絆の強さを表していて、また、2人の役者さんの演技力もあって感動的でした。
そして本作では、ついに范閑の両親が明かされたのですが、神廟の存在と五竹の関係性がはっきりしないままで、また次回までおあずけとなりそうです。
以上、『慶余年2』のあらすじ・見どころ・登場人物・キャスト・相関図をご紹介しました。