中国ドラマ『風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~』は、武則天の時代の神都・洛陽を舞台に、身分や性格の異なる3人が巨大な陰謀に立ち向かうストーリーです。
この記事では、『風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~』の各キャラクターについて、時代背景と共に詳しくご紹介します。
『風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~』概要
- 制作:2020年|中国
- 原題:风起洛阳
- 原作:洛阳(馬伯庸マー・ボーヨン 著)
- 脚本:青枚、武聰
- 監督:谢泽シエ・ゾー
- エピソード数:全39話(各45分)
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あらすじ
武則天が建立した王朝・武周の時代、神都・洛陽は不穏な空気に包まれていた。ある日、訳ありの父娘が朝廷高官の百里延を父に持つ男・百里弘毅に会いにやってくる。しかし、百里弘毅が話を聞こうとすると、突然刺客が現れ父娘は殺されてしまう。
時代背景
唐王朝の後を継いだ武則天が建立した王朝・武周では、治世のため官僚をターゲットとした密告の制を執行し、民は都入りして陳情することが許されていました。
これは武則天の統治の重要な特徴の一つで、密告されると厳罰に処せられ、残忍な拷問が横行し、その家族の命が奪われるなどして、官僚たちは恐怖に陥りました。
このドラマでは、徐々に密告する人がいなくなった頃、突然、密告者が出現するところから始まります。
なお、登場人物は実在した人物がモデルとなっていて、武則天は圣人・皇帝、玄宗は東川王・李譯忱、中宗は太子として描かれています。
舞台となる神都・洛陽は、中国の河南省西部に位置する古都で、中国の七大古都の一つです。
周公が西周時代に城を築いたことから始まり、武則天が即位すると洛陽を拠点とし、「神都」と改称しました。
相関図
『風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~』メインキャスト
高秉燭(こうへいしょく) 役:ホアン・シュエン
不良井出身。大理寺検視人。もともと不良使だったので神都の地理を熟知しています。大胆で相手の虚をつく行動をとり、目的のためには手段を選びません。
5年前、仲間7人を率いて不良井を出たところ、事件に遭遇して仲間が何者かに殺されました。それ以来、自責の念に駆られ、復讐のために大理寺に潜入。
犯人と思われる秘密組織の春秋道を尾行中、思いがけず密告者の事件に巻き込まれ、さらに連続殺人事件の容疑者となってしまいます。
潔白を証明しようとする中で、父親の毒殺事件の真相を解明しようとする百里弘毅と、捜査を命じられた武思月と調査を始め、母親の死で聯昉に入ることを決意します。
ホアン・シュエン(黄轩)
1985年3月3日生まれ(39歳)。甘肅省蘭州市出身
代表作:「海上牧雲記 〜3つの予言と王朝の謎」「私のキライな翻訳官」など
百里弘毅(ひゃくりこうき) 役:ワン・イーボー
百里延の次男(二郎)。工部員外郎。美食家で新メニューの品評はいつも順番待ち。博識で百工の技に精通。聡明ではあるもののコミュ力は低め
父親の懇願により幼なじみの柳然と結婚。婚礼の儀を行ったその日に父親が毒殺されてしまい、真相を解明するため調査を始めます。高秉燭には不信感を抱いていましたが、何度も助けられて互いに協力することに。
なぜ密告者の父娘が自分を当てにして奩山から訪れたのか分からず、すり替えられた銅と関連がある奩山へ向かうことに。
ワン・イーボー(王一博)
1997年8月5日生まれ(27歳)。河南省洛陽市出身。180cm
出演作:「陳情令」「風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~」など
武思月(ぶしげつ) 役:ビクトリア
武芸に優れ、内衛として宮中の警備を担当する月華君。皇帝の寵愛を受けて地位を得ました。柳七娘の親友
皇帝から洛陽の連続殺害事件の捜査を命じられます。任務のため高秉燭に接近して手がかりを探ろうとする中、火に囲まれて倒れたところを高秉燭に救助されます。5年前に高秉燭が李頓(太子)の命を救ったと知ると、亡くなった高秉燭の仲間のために功罪を示し、正しい裁きを下すと誓います。
事件の調査を進めるうち、高秉燭に特別な想いを抱きますが、妻帯を許されない聯坊に高秉燭が入ってしまい…
ビクトリア(宋茜ソン・チエン)
1987年2月2日生まれ(37歳)。山東省青島市出身
代表作:「谁都知道我爱你」「働く女子流ワタシ探し」など
その他 登場人物&キャスト
役名:役者名 | キャラクター |
---|---|
圣人: ヨン・メイ |
皇帝。春秋道の話はタブー |
李頓(りとん): | 太子。皇帝の怒りを買って皇位を失う |
李鹿(りろく): | 永川郡主。李頓の娘 |
李譯忱: リウ・ドゥアンドゥアン |
東川王。実は聯坊の公子楚(こうしそ)。聯坊が連続事件を予測できず、間者が潜んでいると疑念を抱く。聯坊に入った高秉燭を執事に任命 |
武慎行(ぶしんこう): | 晋王。宋凉の事件を一任される |
楊焕(ようかん): | 内舍人 |
武攸決(ぶゆうけつ): チャン・ドゥオ |
内衛奉御郎。武思月の兄。武術や事案の捜査を好む妹を心配 |
李北七(りほくしち): | 内衛北斗君。武思月の補佐 |
宋凉(そうりょう): | 兵部尚書。春秋道を討伐したとされるが、実際は春秋道の掌夏使。不良井で武器を密造を指揮 |
高升(こうしょう): フォン・フイ |
大理寺卿。内衛と張り合い、手柄を奪おうとする |
裴諫(はいかん): | 大理寺亭長。高秉燭を影から何度も手助けする |
聯昉は張り巡らされた情報網で、神都のどんな動きもキャッチします。
階級は上位から 公子楚 → 執事(執戟郎) → 十二善巧(情報整理-分配) → 十二浮屠 → 神足(情報伝達) → 間風(情報収集)
聯昉に入ったら死ぬまで抜けられず、七情六欲を断ち切らなければなりません。
安白檀(あんびゃくだん): | 公子楚の護衛 |
韓冬青(かんとうせい): | 執事。高秉燭らが見つけた裏帳簿の暗号解読を託された直後に殺害される |
華慶之: | 善巧。本名は陳慶之 |
百里延(ひゃくりえん): ガオ・シューグアン |
工部尚書。河洛の名家・百里府の家主。寬仁と弘毅の父親。銅の着服と密告事件に巻き込まれて毒殺される |
百里寬仁(ひゃくりかんじん): | 百里延の長子。春秋道の掌春使。口が災いして惨事に |
申非(しんひ): リ・シン |
百里府の侍衛。百里弘毅の良き理解者 |
柳然(りゅうぜん): ソン・イー |
柳七娘。百里弘毅をずっと慕い、晴れて結婚。百里延の死に叔父の柳襄が関与していると聞かされて悲嘆 |
蕓芝(うんし): ワン・イーミャオ |
柳七娘の侍女 |
柳襄(りゅうじょう): | 巽山公。百里弘毅と柳然の婚姻を決め、百里延を抱き込み、奩山の銅をすり替える。発覚すると百里延に罪をなすりつけて殺害。春秋道徒。銅の密造が露見して自決 |
鳶飛(えんひ): | 巽山公の護衛。春秋道道徒。巽山公に責任を取らせる |
柳适(りゅうてき): | 河東柳氏の家主。柳然の父親。10年前から山で隠居中 |
柳沣: | 柳十郎。柳然の弟 |
不良井は神都の深部にある薄汚れた一帯で。人々は賤籍に入っており、その多くが罪臣の末裔で、不良井から離れることはできません
梁氏: | 高秉燭の母。高秉燭が復讐しやすいよう錯乱したフリ。高秉燭を救うため自刃 |
王登成(おうとうせい): | 不良使。高秉燭の母の世話をしている。春秋道に入って武器を密造 |
丑じい: | 不良井の戸籍庫管理人 |
白浪(はくろう): ジャン・ロン |
酒売り。神都の裏事情に精通。頼み事は金次第。高秉燭を手助けする |
逍遙子(しょうようし): | 春秋道の頭。5年前に事件を起こして失敗し、宋凉に捕縛されたとされる |
天通道人(): | 春秋道の道徒。春秋道掌春使の直属の部下 |
窈娘(ようじょう): チャン・リー |
積善博坊の女将。春秋道の十六夜。7年前の事故で記憶を失い、その後高秉燭に恋心を抱き、何度も彼の命を助けた。高秉燭を殺害する任務を与えられたが、命令に背いて高秉燭の前で自害 |
掌秋使(しょうしゅうし): | 春秋道掌秋使。百里寬仁の師妹 |
随時更新中です。
以上、『風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~』のあらすじ・時代背景・登場人物・キャストをご紹介しました。