こんにちは!中国の時代劇に最近ハマった華流ビギナーです。
中国ドラマを見ていると「これってよく観るシチュエーションだな~」と思うことがあります。今回は、そんな「あるある」ネタの中から、『女狐』についてです。
時代劇によく出る女狐ってどんな意味?
中国の時代劇は、後宮での女同士の争いがえげつないですが、そんな時、相手を罵るのに欠かせないワードが「女狐」です。
いろいろなドラマに何回も登場していますが、まずは「女狐」の意味から見てみましょう。
女狐は、「男を騙す悪賢い女」という意味で、女性を罵る言葉として江戸時代から使われているそうです。
狐には、化けて人をだますようなイメージがあり、 ここから「メスの狐」は、「人をだます悪賢い女性(特に男性をだます女性)」を意味するようになったとか。だます内容は、詐欺まがいのものから、おとなしい顔をしてるけど実は肉食系女子、というものまで様々です。
時代劇で女狐と罵るシーン5選
では、どんな場面で女狐呼ばわりしているのか、「女狐」の使い方をドラマのワンシーンから見てみましょう。
『独孤皇后~乱世に咲く花~』より
現在BS12で放送中の『独孤皇后』のワンシーンです。
阿史那頌は、夫の宇文邕がまだ伽羅に未練があることに腹を立てています。久々に帰ってきた夫の世話をしてあげたいのに、行方不明だった伽羅の居場所が分かったと聞いて、夫は出かけてしまいました。そこで言ったセリフです。
あんなメギツネは 捕まればいいのよ
『独孤皇后~乱世に咲く花~』より引用
これは軽めのメギツネの使い方です。
『花散る宮廷の女たち』より
お腹の大きい加蘭は、自分の夫・胤礽が年姝媛の宮で夜を過ごしたと知り、怒りのあまり罵ります。
『花散る宮廷の女たち』より引用

『花散る宮廷の女たち』第30話
面と向かって「女狐」と悪態をついています。この後、加蘭は転倒し早産してしまいます。早産を招いた姝媛は罰として、俸禄を1年間停止され、1年間の禁足と女四書の書写を命じられます。
『女医明妃伝~雪の日の誓い~』より
次は『女医明妃伝~雪の日の誓い~』から2つご紹介します。
【その1】皇后の父の後ろ盾を失いたくない陛下は、皇后のライバル貴妃・允賢とは会わないと約束していたのに、皇后の目を盗んで会っていました。陛下が允賢のところへ密かに行っていたと知った時のセリフです。
あんな女 殺してやる
『女医明妃伝~雪の日の誓い~』より引用

『女医明妃伝』第45話
陛下の夜伽の記録を目にした侍女が、允賢は5回も寵を受けていたと伝えたことで怒りMAXに!
【その2】大晦日に一家が集って会食をしているシーンです。和やかな会食のはずが、ずっと態度が悪い呉太后。帝位を譲るという陛下に我慢できず、怒りの矛先を允賢に向けて放ったセリフです。
この女狐に惑わされているのよ
『女医明妃伝~雪の日の誓い~』より引用

『女医明妃伝』第49話
この使い方は、自分がだまされたのではなく、息子である陛下がだまされていると警告している使い方ですね。
『宮廷の諍い女』より
最後は『宮廷の諍い女』からです。10日以上華妃を訪れていない雍正帝でしたが、今度こそ自分の宮に来ると思っていたところ、欣常在の宮で過ごしたと報告を受けた華妃のセリフです。
まだ同情を買う気?
『宮廷の諍い女』より引用

『宮廷の諍い女』第2話
流産してしまった欣常在の身体をいたわるどころか、女狐呼ばわりする華妃。この時、髪をとかしていた侍女が間の悪いことに髪を引っ張ってしまい、罰として殺害され井戸に捨てられてしまいました。華妃は本当に残酷な人です。
時代劇によく出る女狐のまとめ
女狐は、「男を騙す悪賢い女」という意味。
いかがでしたか?今回は、中国ドラマでよく耳にする「女狐」というフレーズを取り上げてみました。女性を罵るときに使われるのは「女狐」以外に「毒婦」もあるので、後ほど取り上げたいと思います。