華流ドラマ『半妖の司籐姫 ~運命に導かれた愛~』第28話・最終回(第29話)のあらすじ・ネタバレです。
第28話 不思議な少女
秦放が夜道で出会った少女は、食べ物を与えてもらうと、西竹と名乗ります。すると易如は怪訝な表情を浮かべ、自分の母親の養女だろうと言います。易如も以前は西竹と呼ばれていたのです。
西竹の頬にアザを見つけた秦放は虐待を疑いますが、西竹は転んだとごまかし、秦放について行きたいとお願いします。西竹は秦放が名乗っていないにもかかわらず、秦放のことを名前で呼びました。
翌朝、自分の部屋で目覚めた西竹は、易如に会ったと孔菁華に伝えると、嘘をつくなと厳しく叱られます。その後、幼稚園でアザを見せる西竹。虐待を疑った先生は、西竹を守るために自宅に連れて帰ることに。そうと知った孔菁華は、子供を奪われたと思い違いし、先生の家に忍びこんで、西竹を連れ去ろうとします。
ちょうどその頃、秦放は七星石盤を使って司籐を探していました。示された方向へ向かうと、追われている西竹を見つけたので、家へ連れて帰ります。自分は人間の子ではないと認めた西竹は、孔菁華は竹から変異した苅族だろうと伝え、今後の計画を立てます。
孔菁華の家中を捜す秦放と西竹。孔菁華は竹ぼうきに姿を変えていました。火を恐れる苅族の習性を利用すると、孔菁華が姿を現します。そして、年老いて死が近くなったので、頼れる者に後を任せるために養子を育てていたと白状します。
寿命が長い孔菁華は、これまでに一度だけ特殊な例を見ていました。1910年に変異して、わずか数年で圧倒的な強さの苅族となった者を。孔菁華は四姉妹でその苅族を倒そうとしたものの、多くの同族が重傷を負わされ、孔菁華だけがこの世に残されたのです。
その後、西竹にずっとその姿のままかと秦放が尋ねると、司籐の姿に戻ります。司籐は過去ばかりにとらわれず、生きるための目標が必要だと秦放に言い聞かせると、再び西竹の姿になりました。
一方で、近況を知った福瑞から、短期間で無理に変異した司籐は、命に危険が及ぶだろうとの情報が入ります。司籐を救うには、同族の力を吸収するしか方法がないと言うのです。秦放には白英の力がありますが、渡してしまえば秦放は生きられません。つまり、残せる命は1つしかないのです。
第29話 君に起こる奇跡(最終話)
自分の命が長くないと悟った司籐は、秦放に術をかけて眠りにつかせます。その間に司籐は孔菁華を訪れ、力をくれたら敵を討ってあげると持ち掛けます。
翌朝、目覚めた秦放は西竹の姿がないので、孔菁華の家へ向かいます。そこには変わり果てた孔菁華の姿が。司籐は易如の不自由な脚を治し、孔菁華に易如への罪滅ぼしの機会を与えていました。
孔菁華は、短期間で人の姿に変異した司籐の行為は自殺行為だと指摘します。司籐がそこまでするのは、自分のためだと分かっている秦放は、最後に司籐と一日を過ごし、自分が掛けられた術を使って司籐を眠らせます。
それから15年の年月が過ぎ、友達と密林へ訪れた西竹は、擎天樹の話を聞くと倒れてしまいます。近くの料理店へ休ませてもらいに行くと、その店の店主である福瑞は、西竹の顔を見て驚きます。
福瑞は西竹を連れ出して再会の喜びを伝えますが、西竹は話の内容を理解できず、自分のことを司籐と呼ぶ福瑞を妙に思います。そこで福瑞は建物の中へ西竹を案内します。ベッドに眠る秦放を見ても、誰なのか分からない西竹に、福瑞が話を聞かせます。
15年前、司籐に術をかけて眠らせた秦放は、白金から得た方法によって、司籐に力を与えて、記憶を消していました。秦放は、人間のように喜怒哀楽を感じたいという司籐の夢を、今世で叶えさせてあげるために、そして、自分の命を救ってくれた司籐のために、自分の中にある白英の力をすべて注ぎこんだのです。
自分が何者かを思い出した西竹は、「私は司籐よ」と声に出し、「顔福瑞」と以前のように呼び掛けて、これまでの感謝を伝えます。20年前、瀕死の状態にあった秦放を目覚めさせるために、白英の力を注いで回復させたと回想する司籐。
この15年で誰にも心が動かなかったのは、秦放がいたからだと気づきます。そして、人間の生活は楽しくても、秦放なしでは孤独なだけだと悟ります。
その後、車いすの秦放を密林に連れてきた司籐は、自分のために生まれてくれた秦放のためなら自分も死ねると、2人でゆっくりと森の奥へ消えていきました。
第28話・最終回の感想
司籐と秦放の愛の深さ
こうして書いてるだけで、思い出して涙が止まらないです。切なすぎる…。司籐と秦放はこれほど深く愛し合っていたんですね。最初はただの主従関係でしたが、徐々に心を通わせて、自分の命を投げ出すまで愛するようになった2人。とても心打たれるドラマでした。最後にこれほど感動させられるとは。異種族とは分かり合えないとか丘山は言ってましたが、全くそんなことはありませんでした。一緒になって欲しかったというのが本音ですが、それぞれ籐と擎天樹に戻っても、そばにいられそうですね。何しろ司籐は、擎天樹に寄り添う白籐から変異した存在ですから。
以上、『半妖の司籐姫 ~運命に導かれた愛~』第28話・最終回(第29話)のあらすじ・ネタバレでした。