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華流ドラマ『鶴唳華亭~Legend of Love~』は、苛烈な皇位継承争いに翻弄される皇太子の運命を描いた宮廷時代劇です。
王座争いのドラマはいろいろありますが、『鶴唳華亭』は皇太子と重臣が攻防を繰り広げては、次々と厳しい局面を迎えてどんどん引き込まれます!
この記事では『鶴唳華亭~Legend of Love~』のあらすじ、キャスト、相関図など、基本情報をまとめています。
『鶴唳華亭~Legend of Love~』あらすじ・相関図
あらすじ
では、『鶴唳華亭〜Legend of Love〜』のあらすじから見ていきましょう。
舞台は、南北朝時代(439年〜589年)の南斉国です。
皇太子の蕭定権(ルオ・ジン)は、20歳を過ぎても冠礼の儀が執り行われていません。これは開国以来、前代未聞であり、吏部尚書・盧世瑜(ワン・ジンソン)たちは諫言しますが、皇帝は耳を貸そうとしません。
そんな中、蕭定権は側室の子である蕭定棠(ジン・ハン)の仕掛けた罠に陥ってしまいますが、この件を通じて陸文昔(リー・イートン)と出会います。この陸文昔こそ、蘆世瑜が蕭定権の妃にと考えていた相手でした。
惹かれ合う蕭定権と陸文昔でしたが、蕭定権は陸文昔とその家族を守るため、別の妃を娶る決断をします。
一方、陸文昔は皇太子妃の侍女として宮中に入り、陰謀に巻き込まれた父と兄を救おうと奮闘します。
相関図
相関図はこのようになっています。↓

『鶴唳華亭〜Legend of Love〜』のキャスト
ルオ・ジン:蕭定権(しょうていけん) 役
南斉国の皇太子(三郎)
政略結婚の末に生まれ、皇帝である父からの寵愛を受けることなく育ち、父との親子関係に悩んでいます。皇后である母の臨終を看取ることすら許されませんでした。
数少ない味方には、母方の伯父・顧思林とその息子の顧逢恩、そして幼少からの師である吏部尚書の蘆世瑜がいます。
皇太子妃の候補となった陸文昔と心を通い合わせ、初めて皇太子でよかったと思った矢先、文昔の父親と兄が策略に巻き込まれてしまい、2人の命を救うために刑部尚書の娘を娶ります。
ルオ・ジン(羅晋)
1981年11月30日生まれ(43歳)。 江西省宜春市出身。181cm
出演作:「王女未央-BIOU-」「康熙帝~大河を統べる王~」など
リー・イートン:陸文昔(りくぶんせき) 役
蘆世瑜の弟子である茶馬御史・陸英の娘。
皇太子妃として推挙されており、顔を見せないまま蕭定権と少しずつ心を通わせていきます。しかし、奸臣の策略に巻き込まれることに。
罪を着せられた父と兄を救うために東宮に潜入し、顧内人として皇太子妃付きになります。
リー・イートン(李一桐)
1990年9月6日生まれ(34歳)。山東省済南市出身。
出演作品:「大唐流流~宮廷を支えた若き女官~」「Go! Go! 王子様は片思い」など
ジェン・イェチョン:顧逢恩(こほうおん) 役
嘉義伯。蕭定権の従兄弟。武徳侯・顧思林の息子で、数少ない蕭定権の味方。
科挙を受けて国子監で学びたいのですが、試験で罠にはまってしまいます。さらに進士の身分をはく奪され、科挙への参加が禁じられる事態に。
戦況が悪化して父と兄が行方不明になると、皇帝に背いて長州へ向かいます。
ジェン・イェチョン(鄭業成)
1993年8月26日生まれ(31歳)。吉林省吉林市出身。180cm
出演作:「鶴唳華亭<かくれいかてい>~Legend of Love~」「太陽と月の秘密~離人心上~」など
ジン・ハン:蕭定棠(しょうていとう) 役
斉王(大郎)。蕭定権の兄。
母親は側室だった趙貴妃で、甘やかされて育ちました。皇太子の冠礼が終わっても皇帝は領地へ行かせず、都に留めています。
長男ですが、継承権は蕭定権にあるため、李柏舟と結託して皇太子の座を虎視眈々と狙っています。しかし、悪事がバレて離京することに。
ジン・ハン(金瀚)
1993年6月7日生まれ(31歳)。青海省西寧市出身。184cm
出演作:「王女未央-BIOU-」「夕月花(せきげつか)~三世を駆ける愛~」など
その他 登場人物&キャスト
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蕭睿鑑(しょうえいかん):ホァン・チーチョン 皇帝。顧思林の妹を娶って地位を築いた。皇太子に愛情を注がず、冷たく当たってばかり。斉王をそばに置いて皇太子を抑え込もうとするが、勢力を伸ばす李柏舟の力を削ぐために皇太子を利用。皇太子妃暗殺の件で斉王と趙貴妃に類が及ばないよう、文昔を下手人にするよう命じる |
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趙貴妃(ちょうきひ):ミャオ・フー 皇帝の側室。斉王と趙王の母親。斉王が都を出ることに反対し、皇太子妃に張陸正の娘を推挙して皇太子の恨みを買う。父親の安平伯がたびたび職権を濫用して皇帝にとがめられる。皇太子妃暗殺を命じ、バレても新皇后に冊封される |
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蕭定楷:シン・ペン 趙王。第五皇子(五郎)。大相国寺で文昔と出会って恋心を抱き、何度も窮地から救う 「鶴唳華亭 外伝」では王座争いを巡り、本性が暴かれます。 |
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李柏舟(りはくしゅう):チャン・チージエン 中書令。斉王妃の父親。腹黒く、謀略を巡らすことに長けている。弱みを握る陸英を姻戚にしようと陸文昔と斉王の縁談をもちかけるが拒否される。張陸正を懐柔して皇太子を陥れようとするが、皇太子に反撃され、謀反の罪で処刑されて三族根絶やしに。これが原因で陸家は災いを被る |
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盧世瑜(ろせいゆ):ワン・ジンソン 吏部尚書。皇太子が5歳の時に師となって以来、皇太子に亡き息子の姿を重ねている。張陸正と陸英の師でもある。皇太子を補佐させようと陸英を都に呼び戻す。皇太子妃に陸英の娘・文昔を奏上するが却下されると、印章を主の”民成”に返すよう文昔に託す。皇太子を守るために罪をかぶって自害 |
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張陸正(ちょうりくせい):バオ・ダジ 刑部尚書。太子妃の父親。陸英と敵対していたため、李柏舟の処刑に乗じて陸父子を巻き添えに。娘が毒殺され、趙貴妃に嫌疑がかかるが、皇帝に命じられて文昔に罪を着せる |
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張念之(ちょうねんし):チェン・シャオモン 皇太子妃。刑部尚書・張陸正の長女。顧内人(陸文昔)を信頼。顧内人が陸英の娘で、父と兄が処刑されたのは父親(張尚書)のせいだと知って謝罪。懐妊すると毒を盛られて死去 |
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許昌平(きょしょうへい):ワン・ユー 李柏舟と結託。身分を偽って科挙の試験を受け、罪を皇太子になすりつけ、邸報を改ざんして皇太子を陥れる 「鶴唳華亭 外伝」では、皇太子との意外な関係が明かされます。 |
顧思林(こしりん):劉德凯
武徳侯。皇太子の叔父。謀反すると噂がたって職を退いたものの、指揮官に命じられて出征し、長州の兵権を握る。皇帝に警戒されている。
顧承恩(こしょうおん):
河陽伯。顧思林の長男。長州で戦死
陸英(りくえい):チウ・シンジー
陸文昔の父親。張陸正に陥れられ、茶馬監察御史として地方で5年間過ごす。帰京後、安平伯・趙壅を弾劾し、娘と斉王の婚姻を拒否して李柏舟の恨みを買う。娘と皇太子の仲を知りつつ、家族と皇太子を守るため婚姻は許さず、娘の嫁ぎ先は決まったと偽る。李柏舟の策略にはまり、張陸正により処刑される
陸文普(りくぶんふ):
陸英の息子。陸文昔の兄。李柏舟の策略にはまり、牢に入れられた後、父親と共に処刑される
陸文晋(りくぶんしん):
陸英の末子。父親と兄が処分され、李明安らと長州へ
李明安(りめいあん):ジン・ガンシャン
長州刺史。皇帝の重臣で、李柏舟の勢力を抑えたい陛下の命で、辺境の要塞・長州へ。都督も代任。陸英と同郷で同じ年に科挙に受かった。夫人は陸文昔の母代わり
杜蘅(とこう):タン・ジェンチャン
刑部侍郎。顧思林の門下生。一時の気の迷いから李柏舟の手先になるが、皇太子に赦免されて李柏舟の悪事を暴く。皇太子をかばった罪で左遷される
李重夔(りちょうき):
殿帥。殿前都指揮使。皇帝の重臣
遊鳴(ゆうめい):
東宮衛指揮使。皇太子の支持者
何道然(かどうぜん):
礼部尚書
張公宣(ちょうこうせん):
礼部侍郎
陳九思(ちんきゅうし):
御史台御史。李柏舟の手下
呂翰(りょかん):
天長衛指揮使。李柏舟の手下。李柏舟の兵力を削ぎたい皇帝の命で移駐させられる
陳蔻珠(ちんくじゅ):シア・ナン
皇太子付き。皇太子と顧逢恩からは蔻珠姉さんと呼ばれる仲。幼なじみの皇太子に好意
王慎(おうしん):
東宮内侍都知
陳謹(ちんきん):
内侍省都都知
呉(ご)氏:
尚服局の女官。斉王の情人。皇太子を排除したい斉王に利用される
姜(きょう)氏:
尚宮局の長。趙貴妃付き。文昔を女官として東宮に入れる。文昔の父と兄を救うために薬を持たせたが、これが原因で文昔は大変な目に遭う
李和綽(りわしゃく):ルー・イエンチー
斉王妃。李柏舟の娘。嫉妬深く、斉王が側室をとることは絶対に許さない。陸文昔が側室に任命されて騒ぎ立てる。宴で皇太子妃を毒害
張韶筠(ちょうしょういん):
刑部尚書・張陸正の長男。顧逢恩の学友。陸文昔(顧内人)に好意。蕃馬を密売して騒動に。皇太子妃殺害の罪を着せられた陸文昔のために訴えを起こす
趙壅(ちょうよう):
安平伯。趙貴妃の父親。斉王の祖父。茶馬御史だった陸英に所業を知られており、私欲を肥やした罪で全財産を没収される。李柏舟に蕃馬密売の罪を着せられて、ついに黒幕を明かす
『鶴唳華亭〜Legend of Love〜』見どころ
- 見事なストーリー展開
- 実力派キャスト陣
- リアルな世界観
皇位継承争いを描いたこのドラマ。陰湿な計略を巡らし、朝廷はこれほど陰謀が渦巻く場所なのかと、嫌というほど思い知らされます。何度も窮地に立たされる皇太子はあまりにも哀れで、観てるこちらも辛くなってきます。「皇太子は愚か者や臆病者には務まらない。無能な者にも。」という皇帝の言葉がすべてを物語っています。
毎回驚きの新局面が訪れてどんどん引き込まれました。後半は描写がちょっと冗長な所もありましたが、これだけ続きが気になるドラマは久しぶりです。
実力派&ベテラン俳優が多く出演していることもあって、ちゃんとドラマの世界に浸れます!
本作では泣いてばかりの皇太子役のルオ・ジン。何度も罠にはめられては父親の皇帝に泣いて詫び、ただでさえ味方が少ないのに、頼りになる官僚と離され、妻に迎えたい文昔との婚姻は認められず、それでも大切な人を守るために自分を犠牲にする姿は涙を誘います。
そして、顧内人として宮中に入った文昔は、自分の身分を明かすことが出来ないので何度も辛い状況に陥り、拷問されたりもするのですが、文昔を演じたリー・イートンの迫真の演技を見て、ちゃんと実力を備えた女優さんだと再認識しました。
皇太子を補佐する盧尚書ワン・ジンソンの演技には深い愛情が感じられ、皇太子を排除しようとする中書令チャン・チージエンの憎たらしい演技はさすがです。
全体的に華やかさはありませんが、その分、建物や衣装にリアルさがあって好印象で、ドラマに入り込めました。小道具の細部にもこだわりが感じられて、むやみやたら華美にするよりよっぽど良い。しっかりとした世界観で描かれた格調高い時代劇です!
『鶴唳華亭~Legend of Love~』作品概要
- 制作:2019年|中国
- 原題:鹤唳华亭
- 脚本:シュエマンリャンユエン(雪滿梁園)
- 監督:ヤン・ウェンジュン(楊文軍)
- エピソード数:全60話
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以上、『鶴唳華亭〜Legend of Love〜』の見どころ・あらすじ・相関図・登場人物・キャストをご紹介しました。