
©Jetsen Huashi Media Co.,Limited
華流ドラマ『鶴唳華亭~Legend of Love~』は、苛烈な皇位継承争いに翻弄される皇太子の運命を描いた宮廷時代劇です。
王座争いのドラマはいろいろありますが、『鶴唳華亭』は次々と厳しい局面を迎えては、皇太子と朝臣の攻防が繰り広げられて、どんどん引き込まれます!
この記事では『鶴唳華亭~Legend of Love~』のあらすじ、キャスト、相関図など、基本情報をまとめています。
『鶴唳華亭~Legend of Love~』作品概要
- 制作:2019年|中国
- 原題:鹤唳华亭
- 脚本:シュエマンリャンユエン(雪滿梁園)
- 監督:ヤン・ウェンジュン(楊文軍)
- エピソード数:全60話
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ちなみに『鶴唳華亭』の読み方は「かくれいかてい」です。
あらすじ
では、『鶴唳華亭〜Legend of Love〜』のあらすじから見ていきましょう。
舞台は、南北朝時代(439年〜589年)の南斉国です。
皇太子の蕭定権は、20歳を過ぎても冠礼の儀が執り行われていません。これは開国以来、前代未聞であり、吏部尚書・盧世瑜たちは諫言しますが、皇帝は耳を貸そうとしません。
そんな中、蕭定権は側室の子である蕭定棠の仕掛けた罠に陥ってしまいますが、この件を通じて陸文昔と出会います。この陸文昔こそ、蘆世瑜が蕭定権の妃にと考えていた相手でした。
惹かれ合う蕭定権と陸文昔でしたが、蕭定権は陸文昔とその家族を守るため、別の妃を娶る決断をします。
一方、陸文昔は皇太子妃の侍女として宮中に入り、陰謀に巻き込まれた父と兄を救おうと奮闘します。
相関図
相関図はこのようになっています。↓
『鶴唳華亭〜Legend of Love〜』のキャスト
ルオ・ジン:蕭定権(しょうていけん) 役
南斉国の皇太子(三郎)
政略結婚の末に生まれ、幼い頃に皇后である母を亡くしました。皇帝である父からの寵愛を受けることなく育ち、父との親子関係に悩んでいます。
数少ない味方には、母方の伯父・顧思林とその息子の顧逢恩、そして幼少からの師である吏部尚書の蘆世瑜がいます。
皇太子妃の候補となった陸文昔と心を通い合わせ、初めて皇太子でよかったと思った矢先、文昔の父親と兄が策略に巻き込まれてしまい、2人の命を救うために刑部尚書の娘を娶ります。
ルオ・ジン(羅晋)
1981年11月30日生まれ(41歳)。 江西省宜春市出身。181cm
出演作:「王女未央-BIOU-」「封神演義2019」など
リー・イートン:陸文昔(りくぶんせき) 役
蘆世瑜の弟子である茶馬御史・陸英の娘。
皇太子妃として推挙されており、顔を見せないまま蕭定権と少しずつ信頼関係を築いていきます。しかし、奸臣の策略に巻き込まれることに。
罪を着せられた父と兄を救うために東宮に潜入し、顧内人として皇太子妃付きになります。
リー・イートン(李一桐)
1990年9月6日生まれ(32歳)。山東省済南市出身。
出演作品:「大唐流流~宮廷を支えた若き女官~」「Go! Go! 王子様は片思い」など
リー・イートンの略歴と出演作品一覧
ジェン・イェチョン:顧逢恩(こほうおん) 役
嘉義伯。蕭定権の従兄弟。
武徳侯・顧思林の息子で、数少ない蕭定権の味方。皇后臨終の際、皇太子を看取らせようと、偽の軍報で門を開けさせました。
科挙を受けて国子監で学びたいのですが、試験で罠にはまってしまいます。さらに進士の身分をはく奪され、科挙への参加が禁じられる事態に。
戦況が悪化すると、皇帝の勅令に背いて長州へ向かいます。
ジェン・イェチョン(鄭業成)
1993年8月26日生まれ(29歳)。吉林省吉林市出身。180cm
出演作:「三千鴉の恋歌」「太陽と月の秘密~離人心上~」など
ジェン・イェチョンの出演作品一覧
ジン・ハン:蕭定棠(しょうていとう) 役
斉王(大郎)。蕭定権の兄。
母親は側室だった趙貴妃で、甘やかされて育ちました。陛下が領地へ行かせず、都に留めています。
長男ですが、継承権は蕭定権にあるため、皇太子の座を虎視眈々と狙っています。しかし、悪事がバレて離京することに。
ジン・ハン(金瀚)
1993年6月7日生まれ(29歳)。青海省西寧市出身。184cm
出演作:「王女未央-BIOU-」「夕月花(せきげつか)~三世を駆ける愛~」など
その他 登場人物&キャスト
![]() | 蕭睿鑑(しょうえいかん):ホァン・チーチョン 皇帝。皇太子に愛情を注がず、冷たく当たってばかり。皇太子を抑え込むため斉王を離そうとしなかったが、勢力を伸ばす李柏舟の力を削ぐために皇太子を利用。皇太子妃暗殺の件で斉王に類が及ばないよう、文昔を下手人にするよう張陸正に命じる |
![]() | 趙貴妃(ちょうきひ):ミャオ・フー 皇帝の側室。斉王の母親。斉王が都を出ることに反対し、さらに安平伯である父親がたびたび職権を濫用して皇帝にとがめられる。皇太子妃に張陸正の娘を推挙 |
![]() | 蕭定楷: 趙王。第五皇子(五郎)。大相国寺で文昔と出会って恋心を抱き、何度も窮地から救う |
![]() | 李柏舟(りはくしゅう):チャン・チージエン 中書令。斉王妃の父親。斉王と結託。腹黒く、謀略を巡らすことに長けている。陸文昔と斉王の縁談をもちかけるが陸英に拒否されると、張陸正を懐柔して六部の長を全て取り込む。ようやく謀反の罪で処刑され、三族根絶やしに。しかし、これが原因で陸家は災いを被る |
![]() | 盧世瑜(ろせいゆ):ワン・ジンソン 吏部尚書。皇太子が5歳の時に師となって以来、皇太子に亡き息子の姿を重ねている。張陸正と陸英の師でもある。陸英を都に呼び戻して皇太子を補佐させ、皇太子妃に陸英の娘を推挙。皇太子を守るために罪をかぶり、皇太子を墓守にしないよう進言して命を落とす |
![]() | 張陸正(ちょうりくせい): 刑部尚書。太子妃の父親。陸英と敵対していたため、一旦は李柏舟の手の内に入るが、娘が太子妃になって皇太子派に。皇太子妃が毒殺され、容疑者となった文昔の尋問を任せられる。趙貴妃に嫌疑がかかるが、皇帝に強制されて文昔を下手人にでっち上げる |
![]() | 張念之(ちょうねんし): 皇太子妃。刑部尚書・張陸正の長女。毒を盛られて死去 |
![]() | 許昌平(きょしょうへい): 李柏舟と結託。身分を偽って科挙の試験を受け、題目を不正入手して、罪を皇太子になすりつける。邸報を改ざんして皇太子を陥れる |
(随時更新中です)
顧家
顧思林(こしりん):劉德凯
武徳侯。皇太子の叔父。謀反すると噂がたち、職を退いたものの、指揮官として辺境へ出征
顧承恩(こしょうおん):
河陽伯。顧思林の長男。長州で戦死
陸家
陸英(りくえい):
陸文昔の父親。張陸正に陥れられて地方で5年間過ごす。帰京後、御史の中丞に。娘と皇太子の想いを知りつつ、家族と皇太子を守るため婚姻は許さず。李柏舟の策略で罪を着せられ、張陸正の企てにより処刑される
陸文普(りくぶんふ):
陸英の息子。陸文昔の兄。李柏舟の策略にはまり、牢に入れられた後、父親と共に処刑される
陸文晋(りくぶんしん):
陸英の末子。父親と兄が処分され、李明安らと長州へ
朝廷官職
李明安(りめいあん):
長州刺史。皇帝の重臣。李柏舟の勢力を抑えたい陛下により兵権を与えられて長州へ。陸英と同郷で同じ年に科挙に受かった。夫人は陸文昔の母代わり
杜蘅(とこう):
刑部侍郎。顧思林の門下生。一時の気の迷いから李柏舟の手先に
遊鳴(ゆうめい):
東宮衛指揮使。皇太子の支持者
何道然(かどうぜん):
礼部尚書
張公宣(ちょうこうせん):
礼部侍郎
呂翰(りょかん):
天長衛指揮使。李柏舟の手下。李柏舟の兵力を削ぎたい皇帝の命で移駐させられる
陳九思(ちんきゅうし):
御史台御史。李柏舟の手下
宮人
陳蔻珠(ちんくじゅ):
皇太子付き。皇太子と顧逢恩からは蔻珠姉さんと呼ばれる仲
王慎(おうしん):
東宮内侍都知
陳謹(ちんきん):
内侍省都都知
呉(ご)氏:
尚服局の女官。斉王の情人。皇太子を排除したい斉王に利用される
姜(きょう)氏:
尚宮局の長。趙貴妃付き。文昔を女官として東宮に入れる
その他
李和綽(りわしゃく):ルー・イエンチー
斉王妃。李柏舟の娘。嫉妬深く、斉王が側室をとることは絶対に許さない。宴で皇太子妃を毒害した真犯人
張韶筠(ちょうしょういん):
刑部尚書・張陸正の長男。顧逢恩の学友。陸文昔に好意。蕃馬を密売して騒動に
趙壅(ちょうよう):
安平伯。趙貴妃の父親。斉王の祖父。民を搾取して私欲を肥やした罪で全財産を没収される。茶馬御史だった陸英に所業を知られている
『鶴唳華亭〜Legend of Love〜』見どころ
- 見事なストーリー展開
- 豪華キャスト陣
- リアルな世界観
皇位継承争いを描いたこのドラマ。陰湿な計略を巡らし、朝廷はこれほど陰謀が渦巻く場所なのかと、嫌というほど思い知らされます。何度も窮地に立たされる皇太子はあまりにも哀れで、観てるこちらも辛くなってきます。「皇太子は愚か者や臆病者には務まらない。無能な者にも。」という皇帝の言葉がすべてを物語っています。
ストーリーは二転三転して、「えっ⁈そうなるの?」と毎回驚きの新局面が訪れます。先が読めないので、どんどん引き込まれてしまい、これだけ続きが気になるドラマは久しぶりです。
実力派&ベテラン俳優が多く出演していることもあって、ちゃんとドラマの世界に浸れます!
本作では泣いてばかりの皇太子役のルオ・ジン。何度も罠にはめられては父親の皇帝に泣いて詫び、ただでさえ味方が少ないのに、頼りになる官僚と離され、妻に迎えたい文昔との婚姻は認められず、それでも大切な人を守るために自分を犠牲にする姿は涙を誘います。
そして、顧内人として宮中に入った文昔は、自分の身分を明かすことが出来ないので何度も辛い状況に陥り、拷問されたりもするのですが、文昔を演じたリー・イートンの迫真の演技を見て、ちゃんと実力を備えた女優さんだと再認識しました。
皇太子を補佐する盧尚書ワン・ジンソンの演技には深い愛情が感じられ、皇太子を排除しようとする中書令チャン・チージエンの憎たらしい演技はさすがです。
全体的に華やかさはありませんが、その分、建物や衣装にリアルさがあって好印象です。きっと当時はこんな感じだったんだろうな~と想像しながらドラマに入り込めました。小道具の細部にもこだわりが感じられて、むやみやたら華美にするよりよっぽど良い。しっかりとした世界観で描かれた格調高い時代劇です!
『鶴唳華亭〜Legend of Love〜』配信・放送情報
配信サービス情報
今のところ『鶴唳華亭〜Legend of Love〜』を視聴できる動画配信サービスはありません。
配信が開始されたら更新する予定です。
テレビ放送のご案内
- 2023年5月23日(火)~BS11で放送開始
- 毎週(月)~(金)
- 10:00~11:00
以上、『鶴唳華亭〜Legend of Love〜』の見どころ・あらすじ・相関図・登場人物・キャストをご紹介しました。
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