華流ドラマ『ユン・シャン伝 ~江湖 復讐の嵐~』は、チェン・シャオ演じる知略家と、マオ・シャオトン演じる女侠が陰謀を解き明かす武侠時代劇です。
陰謀に立ち向かうだけでなく、複雑な人間関係が繰り広げられ、最後には国の危機を救うという大スケールに展開していきます。
この記事では『ユン・シャン伝 ~江湖 復讐の嵐~』のあらすじ・キャスト・見どころなどをご紹介しています。
『ユン・シャン伝 ~江湖 復讐の嵐~』作品概要
- 制作:2021年|中国
- 原題:云襄传
- 原作:千门(方白羽 著)
- 脚本:梁振華、姜大喬、顏西
- 監督:游達志
- エピソード数:全36話
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あらすじ
では、『ユン・シャン伝 ~江湖 復讐の嵐~』のあらすじから見ていきましょう。
「雲台」に属する雲襄(チェン・シャオ)は、長い修行を終えて下山すると、15年前に村が襲われた事件の真相を探ることに。まずは、手がかりを知る恩人を牢獄から救い出そうとすると、女侠の舒亜男(マオ・シャオトン)と知り合い、手を組むことにします。
相関図
千門には「凌淵」と「雲台」があります。
『ユン・シャン伝 ~江湖 復讐の嵐~』キャスト
雲襄 役:チェン・シャオ
雲台・門主の最後の弟子。知略に長け、人の心をあやつる達人。「不忘の技」に加え、「逃十息」という、10回の呼吸の間に神速で逃げる技を持ちます。
本名は駱文佳。15年前、村の駱家荘が襲われて唯一の生き残りに。聞聡に連れられて雲台へ。門主の命に背いて一族殺害事件の真相を探るために南都へ向かいます。
武術は全くできないので、女侠客・舒亜男と手を組み、様々な陰謀や事件を打ち砕いていきます。
雲台では情を持つことはご法度ですが、舒亜男や金十兩との出会いで感情の豊かさを知ります。
チェン・シャオ(陳暁)
1987年7月5日生まれ(37歳)。安徽省合肥市出身。180cm
出演作:「夢華録(むかろく)」「冰雨火~BEING A HERO」など
舒亜男 役:マオ・シャオトン
女侠。表向きは武装護衛・舒家の孤児
戚天風に家族を殺害され、聞聡に命を救われて養女に。遊歴しながら武術を身につけました。監禁された聞聡を救うため、策略家の雲襄と手を組みます。雲襄と接触した当初は利用目的でしたが、次第に本当の愛情が芽生えます。
実際は凌渊の閣主・寇顔の娘。本名は寇蓮衣。毒を見分けるのが得意で、凌渊の秘伝の奇毒を使いこなします。南宮放との婚約に同意せず、寇家を危機から守る手段を探すため凌渊を離れました。
敵対する凌渊派だと雲襄に知られて距離を置き、寇家の危機を救うために南宮放と手を組みますが、雲襄を信じ続けて手助けします。
マオ・シャオトン(毛曉彤)
1988年2月16日生まれ(36歳)。天津市出身。165cm
出演作:「30女の思うこと~上海女子物語~」など
マオ・シャオトンの出演作品一覧
蘇鳴玉 役:タン・シャオティエン
南都の豪商の公子。蘇家の絹は皇室御用達で、100年の老舗店。商売の道を嫌い、江湖を渡り歩くことを渇望しています。
雲襄と出会った当初は信用していませんでしたが、恋人の柯夢蘭が運営する連昇坊を守るため、雲襄と共同出資者になります。
南都商会の会長を引き継いだ矢先、何者かの企てにより、蘇家の基盤を揺るがす事態に発展します。
タン・シャオティエン(唐暁天)
1991年6月2日生まれ(33歳)。天津市出身。188cm
出演作:「殿下攻略~恋の天下取り~」「独孤皇后~乱世に咲く花~」など
柯夢蘭 役:シュー・リンユエ
連昇坊の賭博師。罪人の娘で、賭場に売られました。卑しい身分から早く抜け出そうと努めています。芯が強く、商才あり
蘇鳴玉と結婚するために脱籍文書を切望しているのを逆手に取られ、唐笑の手に落ちて不正を働きます。しかし、事情をくんだ雲襄に連昇坊の掌柜を任されます。
シュー・リンユエ(許齡月)
1992年1月24日生まれ(32歳)。雲南省曲靖市出身
出演作:「孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜」など
金彪(金十両) 役:リウ・グァンリン
江湖を旅する剣客。酒と金が大好き。1件の依頼が十両なので「金十両」と呼ばれています。雲襄に雇われて行動を共に。
密かに遺児たちを支援する心優しい一面も。子供たちが虐待されて売られていると知り、新たに施設を作って呼び戻します。柯夢蘭の侍女・天胡と心を通わせ、共に施設の子供たちの世話を始めます。
舒亜男の依頼で再び雲襄に同行しますが、凌渊派の毒に侵されてしまい、すんでのところで舒亜男に救出されます。
リウ・グァンリン(劉冠麟)
1981年12月19日生まれ(42歳)。黒竜江省出身
出演作:「贅婿[ぜいせい]〜ムコ殿は天才策士〜」「卿卿日常~若様と恋する日々~」など
その他 登場人物&キャスト
役名&キャスト | キャラクター |
---|---|
蘇懐柔(スホァイロウ): チン・ラン |
南都商会の会長。蘇鳴玉の姉。父亡き後、事業を管理。弟が事業を継ぐことを条件に柯夢蘭との結婚を援助。雲襄の策で倉庫に放火したのは舒亜男だと知りつつ、雲襄に助言を乞う。名声を守るため、蘇家の秘密を雲襄に打ち明け、その後、蘇鳴玉に会長の座を譲り、補佐に雲襄を置く |
錢栄(チエンロン) | 南都商会の大掌柜。腕が立つ。蘇懷柔とは親密な仲 |
戚天風(チーティエンフォン): ワン・ジンソン |
漕帮の帮主。優れた武人で鉄手夜叉と呼ばれる。聞聡を密告して多くの恨みを買う。雲襄の策ですべての財産を失う。援護を頼んだ海寇に裏切られ、駱家の大虐殺は唐笑と凌淵に関係があると言い残して命尽きる |
天胡(ティエンフ) | 柯夢蘭と姉妹のように親しい侍女。金十両が好き。唐笑に毒で操られ、連昇坊の動向を密告。金十両の死後、施設の子供たちを世話する |
聞聡(ウェンツォン) | 雲台で南都を管轄。15年前、雲襄を救った。南都で手広く事業。ワナにはめられ、駱家荘の虐殺実行犯の汚名を着せられる。牢獄で身体が不自由に。雲襄と舒亜男の助力で脱獄したが、漕帮に命を奪われる |
莫不凡(モブファン) | 広匯銀行。情報通。雲台で雲襄が唯一信用する人物。門派の規則を破って死士を雇い、海寇と取引。雲襄の策で大金と漕帮の商売を手に入れるが、凌淵派のワナにはまって一夜で倒産。門主のせいで康喬が亡くなり自暴自棄に。雲襄の身を守るため服毒 |
康喬(カンチャオ) | 広匯銀行の掌櫃。元孤児。莫不凡に引き取られて雲台へ。科形掌を習得し、戚天風に傷を負わせる |
唐笑(タンシャオ) | 南都の賭業頭。連昇坊を乗っ取ろうとしたが、雲襄の策に敗れる。毒作りに精通し、媚珠や天胡を薬物依存に。凌渊派と結託していたが、雲襄との賭けで完敗。15年前に起こった駱家の虐殺事件に関与 |
阿忠(アジョン) | 唐笑の護衛。倭人の刀法を用いる。金との戦いで敗れる |
媚珠(ビメイ) | 唐笑の護衛。鈍器が得意。唐笑に薬漬けにされて痛みを感じず毒に耐性があるが、舒亜男の薬草で命を奪われる |
寇顔(コウイェン) | 凌渊の閣主。寇蓮衣の母親。凌渊存続のため尽力してきたが、雲台に同盟を求められる。凌淵が弱体化したのは閣主のせいだと少主に殺害される |
寇元傑(コウユエンジエ) | 凌渊の少主。寇蓮衣の弟。冷酷で傲慢。別の一派を討つために独断で動き、印信を取り上げられる。寇蓮衣に盛る毒を南宮放に与え、閣主の座を狙って母親を刺殺。寇蓮衣に仇を討たれる |
畢月烏(ビユエウ) | 少主の手下。少主を守るため自害 |
南宮放(ナンゴンファン) | 洋洲新晋豪門の主。福王の事業を管理しつつ利用。勢力を得るため寇蓮衣に求婚するも破談に。寇蓮衣を辱しめようと毒を盛るがバレて仮死状態に。利用価値があるので生かされ、反乱を鎮圧。15年前、聞聡を失墜させ、駱家荘を惨殺した黒幕 |
葉梟(イエシャオ) | 舵主。南宮放の右腕 |
福王 | 明珠郡主の父親。南宮放を凌淵に入れた人物。軍事力があり、南都の役人と共謀、江南と江北も掌握。蘇家を陥れるため2つの勒令に手を下す。雲台の門主。役人を複数殺害し、謀反を企てる |
明珠(ミンジュー)郡主 | 福王の娘。内衛の視察に同行して南都へ。福王の謀反の計画を知って苦悩 |
柳公荃(リウゴンチュエン) | 北都保安局の指揮官。神捕と呼ばれる。貢銀強盗事件を担当するが、南都に来た本当の目的は福王の捜査。雲襄の助けを借りるため駱家荘の虐殺事件を調査 |
李波(リボ) | 北都内衛府百戸 |
『ユン・シャン伝 ~江湖 復讐の嵐~』見どころ
ストーリーは雲襄が恩人の聞聡を救出することから始まり、前半は漕幇幇主の戚天風や唐笑などの敵を倒すため、策略を巡らす様子が描かれています。雲襄は武術ができないから舒亜男と金十両の助けが必要なのに、最初のうちは捨て駒としてしか見てなくて、結果を出すためだけに利用しています。
でも話が進むにつれ、友情の大切さを知って人情味がある人に変わっていくのですが、その一方で情を交わした舒亜男が実は敵対する凌淵の者で、別れを告げられて苦悩する場面も。実は蘇鳴玉が舒亜男の技を見て凌渊派っぽいと匂わせていたんですが、舒亜男の正体がバレない設定がしっかりしていて、後半でようやく明かされます。
後半は雲台と凌淵の対立だけでなく、凌淵の内争に加え、15年前に起きた一族(駱家荘)の虐殺事件と、その背後にある朝廷とも雲台の関係が明らかになって、特に雲台の門主が顔を出さない理由が大きなカギとなっています。
以上、『ユン・シャン伝 ~江湖 復讐の嵐~』の見どころ・あらすじ・相関図・登場人物・キャストをご紹介しました。