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華流ドラマ『燕雲台(えんうんだい)-The Legend of Empress-』はどんなドラマ?あらすじ・登場人物・キャスト

中国ドラマ 燕雲台©Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited

華流ドラマ『燕雲台-The Legend of Empress-』は、遼に実在した国家統一を果たした伝説の皇后の物語です。

ティファニー・タン産後の復帰作です‼ ショーン・ドウと再共演!他にはどんなキャストが出演しているのでしょうか?

この記事では、『燕雲台-The Legend of Empress-』のキャストや相関図、登場人物の関係性をまとめています。

『燕雲台』の作品情報

制作:2020年|中国
原作:燕云台
脚本:ジャン・ションナン(蒋勝男)
監督:チャン・カーチュン(蒋家駿)
エピソード数:全58話
©Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited

『燕雲台-The Legend of Empress-』のあらすじ・相関図

『燕雲台』あらすじ

では、ストーリーから見ていきましょう。

燕雲台©Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited

物語は帰化州の祥古山から始まります。皇位を奪われた前皇帝の世宗せいそう耶律阮やりつげん)は、息子の耶律けんと共に帝位の奪還を目論んでいました。

一方、遼の北府宰相の三女・蕭燕燕しょうえんえんは、漢民族の韓徳譲かんとくじょうと出会い、やがて愛し合うようになります。

しかし、蕭家の三姉妹は、王位簒奪の切り札である「后族」とみなされ、三姉妹をめぐって皇族たちは戦い始めます。※「后族」とは、代々皇后を輩出する家柄のこと

遼の領地である「燕雲十六州」を奪おうと侵攻してきた大国・宗と激突し、勢力争いが勃発すると、権謀術数や兵法を駆使した武力のぶつかり合いに発展。

その結果、蕭胡輦これんが耶律罨撒葛えんさつかつに、蕭烏骨里うこつりが耶律喜隠きいんに嫁ぐことに。蕭燕燕は韓徳譲と婚約を結んでいたのですが、耶律賢に見初められ、恋を諦めて嫁ぐことになります。

三姉妹は、それぞれの夫への愛を貫きつつ、姉妹の絆も守りたいと願うも過酷な運命を歩みます。

遼について

遼は916年~1125年の王朝です。中国北方の非漢民族が、中国の一部または全部を征服して建てた初の“征服王朝”です。

征服王朝とは

漢民族以外が中国を支配した王朝のこと
遼・金・元・清があります。

10世紀初め、耶律阿保機やりつあぽぎ(太祖)がモンゴル高原の遊牧民族の8部族を統一し、916年に契丹きったんという国号で遊牧王朝が建国されました。

936年には華北の一部である燕雲十六州えんうんじゅうろくしゅうを獲得し、翌年の947年、第2代太宗が中国風に遼と称しました。(983年に再び契丹に戻され、1066年にはまた遼に戻されます。)

燕雲十六州

燕雲十六州とは、後唐を滅ぼして後晋の建国を援助した際、遼(当時の国号は契丹)から受けた援助の見返りとして割譲された16の州のことです。

五代十国時代を終わらせ、中国南部を統一した北宋は、遼との国境に位置する燕雲十六州の奪還を試みますが、いずれも失敗に終わります。

遼では契丹人などの遊牧民族は遊牧民古来の部族制を用いて北面官が統治し、漢人などの農耕民族は中国的な州県制を用いて南面官が統治するという二重統治体制を敷きました。

北面官の最高行政機関を北枢密院といい、南面官では南枢密院と呼びます。

ちなみに『燕雲台』は第四代皇帝・穆宗の時代を描いています。

  • 初代皇帝 耶律阿保機(太祖)
  • 第二代皇帝 太宗
  • 第三代皇帝 世宗
  • 第四代皇帝 穆宗

皇帝は代々、太祖をルーツとする3系統(太祖の三支)から選ばれます。

『燕雲台』相関図

燕雲台 相関図

『燕雲台-The Legend of Empress-』登場人物と出演キャスト

蕭燕燕(しょうえんえん)

燕雲台 蕭燕燕
©Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited

契丹人。北府宰相・蕭思温しおんの三女。とても活発で馬の調教もお手の物。大草原で毎日狩りをする生活にあこがれる一方で、遼の発展を望んでいます。

父の宰相から政を補佐する術を学んでおり、洞察力が深く、先見の明があります。太祖の補佐をしていた述律太后を尊敬しています。

后族の定めとして韓徳譲との愛を諦め、遼のために皇帝に嫁ぐと、摂政の座を託されます。

遼の北府宰相の三女 → 景宗の貴妃 → 景宗の皇后 → 攝政の皇后 → 皇太后
国のために皇后として生きた燕燕。史実では遼の第五代皇帝・景宗けいそうの皇后であり、第六代皇帝・聖宗せいそうの実母。 “鉄血紅顔”(鉄の血を持つような強い美女)と呼ばれた伝説の皇后です。

ティファニー・タンのプロフィール

ティファニー・タン(唐嫣)
1983年12月6日生まれ(40歳)。上海市出身。
出演作:「王女未央-BIOU-」「天意 レジェンド・オブ・キングダム」「燕雲台-The Legend of Empress-」など

韓徳譲(かんとくじょう)

燕雲台 韓徳譲

長楽官使・韓匡嗣の四男。漢民族ですが10代で幽州へ渡り、軍営で烏合うごうの民を鍛え上げました。耶律賢を弟のように思い、遼を繁栄させたいと願う耶律賢を補佐します。

蕭燕燕と心を通わせ、将来を誓い合いましたが、皇帝に就いた耶律賢が燕燕を皇后に迎えると知って駆け落ち。しかし、力ずくで連れ戻され、失意のあまり都を出てしまいます。

その後、宰相が暗殺されたの知ると、黒幕を暴くために都へ戻り、犯人探しに乗り出します。韓徳譲を排除しようとする者に燕燕との噂を流され、やむを得ず李思を娶ります。

官僚の改革を手掛けると幽州へ戻り、遼の南方を守ることに。燕雲十六州を狙う南朝軍に包囲されるも、皮室軍(皇室の腹心部隊)を率いる皇后により危機を脱し、幽州を守り抜いた功で都へ呼び戻されます。

ショーン・ドウのプロフィール

ショーン・ドウ(窦骁)
1988年12月15日生まれ(35歳)。西安市出身。
出演作:「海上牧雲記〜3つの予言と王朝の謎〜」「あなたを見つけたい〜See you again〜」「燕雲台-The Legend of Empress-」など

耶律賢(やりつけん)

燕雲台 耶律賢

明扆めいい大王。暗殺された第三代皇帝の次男。第四代皇帝・穆宗に監禁されています。帝位の奪還のため、韓徳譲を上京に呼び戻しました。

密告されて兵に追われた所を燕燕に助けられて一目ぼれ。聡明で政治に見識が深いと分かり、後に燕燕を皇后に迎えます。

宰相・蕭思温と長楽官使・韓匡嗣の協力で、穆宗から帝位を奪回して第五代皇帝・景宗に。

遼に再び漢制を推進させ、南北枢密院を盛り返し、諸王と各族の兵権を分散させたいと願っています。さらに、内乱を平定したら科挙を行って、八部族から分け隔てなく人材を集めるつもりです。

ジン・チャオのプロフィール

ジン・チャオ(経超)
1986年4月15日生まれ(38歳)。上海市出身。
出演作:「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」「白華の姫〜失われた記憶と3つの愛〜」「燕雲台」など

蕭胡輦(しょうこれん)

燕雲台 蕭胡輦

皇后を輩出する后族・蕭家の長女。燕燕の姉。責任感が強くてしっかり者。母を亡くしてからは、妹たちのために生きたと言っても過言ではありません。

謀反に関わったと疑われた烏骨里うこつりを救出するため、穆宗の弟・耶律罨撒葛やりつえんさつかつ(太平王)に嫁ぎます。その後、耶律罨撒葛が逆賊となると、烏骨里を救ってくれた借りを返すため、遼から脱出できるよう助け船を出します。

新帝が燕燕を皇后に迎えると知って、代わりに自分が嫁ぐと切り出しますが、父・蕭思温が反対。駆け落ちした燕燕と韓徳譲を連れ戻し、最後に2人が話をつける場を設けます。

逃亡した耶律罨撒葛が帰京して懐妊したものの、流産してしまい、さらに罨撒葛が謀反を起こして寡婦に。

烏骨里が謀反を起こして自害した上、燕燕が罨撒葛を射死したと知り、権力争いはもう見たくないと北方へ。やっと心から愛せる人に出会えたものの、大事な人を失い、燕燕とは亀裂が生じてしまいます。

カーメイン・シェーのプロフィール

カーメイン・シェー(佘诗曼)
1975年5月28日生まれ(48歳)。香港出身。
出演作:「瓔珞<エイラク>〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜」「君、花海棠の紅にあらず」「燕雲台」など

蕭烏骨里(しょううこつり)

燕雲台 蕭烏骨里

蕭家の次女。おしゃれ好きで、結婚こそ女子にとって一番大切だと信じています。人に惑わされやすい性格

蕭思温に取り入ろうとする耶律喜隠に口説かれます。その後、窮地に立たされた喜隠を助けようと、蕭思温の書斎から通関令牌を盗んで喜隠に渡したことで、蕭家は大変なことに。

喜隠に嫁ぐと大事にされ、皇子の留礼寿りゅうれいじゅをもうけます。しかし、留礼寿が謀反を起こして夫と皇子を失うと、燕燕に恨みを抱き、諸王らと手を組みます。

宴の席で燕燕に毒酒を盛ったのが韓徳譲に知られて自害

ルー・シャンのプロフィール

ルー・シャン
1989年7月25日生まれ。
出演作:「琅邪榜(ろうやぼう)〜麒麟の才子、風雲起こす〜」

耶律喜隠(やりつきいん)

燕雲台 耶律喜隠

趙王。初代皇帝・太祖の孫。景宗と王位争いを繰り広げる皇族(皇太叔こうたいしゅく家)です。

穆宗の統治に不満を抱き、帝位を狙っている野心家。蕭思温に近づこうと胡輦に接近しましたが、拒絶されて烏骨里に乗りかえました。

父親が皇帝暗殺を謀った罪に問われて禁足に。景宗が帝位に就いて禁足を解かれると、再び野心を燃やし、今度は摂政の座を狙って計略を巡らせます。しかし、耶律罨撒葛にハメられて流刑に。

罨撒葛亡き後は帰京を許され、原職に復帰したものの、謀反の心を捨てきれず命を落とすことに。

ジー・チェンのプロフィール

ジー・チェン(季晨)
1981年11月22日生まれ(42歳)。山東省煙台市出身。
出演作:「開封府〜北宋を包む青い天〜」「紳士探偵L 魔都・上海の事件録」「燕雲台-The Legend of Empress-」など

 

その他登場人物

燕雲台 家系図
©Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited

蕭氏

代々皇后を輩出している一族

蕭思温(しょうしおん):
遼の宰相。胡輦、鳥骨里、燕燕の父親。耶律賢の腹心。耶律賢が即位すると、宰相の権力が拡大して恨みを買い、命を狙われる

蕭達凛(しょうたつりん):
蘭陵郡王。反逆者の高勳を打ち落とす。澶州の地形を偵察中に敵の弩に射られて死亡

蕭海里(しょうかいり)&蕭海只(しょうかいし):
蕭思温の甥。結託して宰相暗殺を企てる。女里と高勳に罪を着せられ死刑

蕭海瀾(しょうはいらん):
南京統軍使・蕭討古の娘。蕭燕燕の姪。烏骨里と耶律道陰の密談を燕燕に知らせて手柄を立てる

韓氏

三代に渡り人皇王の系統と共に歩んできた。燕雲十六州を守るのが韓氏の務め

韓匡嗣(かんきょうし):
韓徳讓の父親。長楽宮使。確かな医術の腕を持ち、述律太后により燕王に封じられた。長年、耶律賢の治療に当たり、「祥古山の変」で耶律賢を救った。しかし、経験のない総帥に任じられて、独断で動いて大敗し、職を解かれて幽閉の身に

李思(りし):
幽州三司使の娘。韓徳讓の妻

皇族・耶律氏

耶律璟(けい):
第4代皇帝・穆宗。疑い深くて残虐。子がいないので先帝が亡くなった時、耶律賢を引き取った。冬捺鉢で都を離れた際、暗殺される

耶律罨撒葛(えんさつかつ):
太平王。第4代皇帝・穆宗の弟。妻を亡くしてずっと独り身だったが、想いを寄せていた胡輦を娶る。皇帝の機嫌を取りつつ、太祖の三支を掌握しようと企んでいた矢先、穆宗が殺害されて耶律賢が新帝に就くと、造反して遼から逃れる。沙陀で挙兵の準備をしていると、喜隠の勢力を削ぎたい皇帝に呼び戻されて皇太叔に。皇帝の警戒を解くと、女里と高勳を焚きつける為、海里と海只を使って宰相の殺害を画策。喜隠を陥れて排除する。再び帝位を奪おうと謀反を起こすが、皇后に射死される

耶律只没(しぼつ):
第3代皇帝・世宗の三男。人皇王の孫。母親は甄皇后。兵権を得るため皇族の懐柔を試みていたのが皇帝・穆宗に知られると、暗君だと悪態をついて目を負傷させられ、宮女と密通していた罪で宮刑に処せられる

耶律李胡(りこ):
喜隠の父親。太祖・耶律阿保機の三男。皇帝・穆宗の暗殺を謀った罪に問われて毒酒を飲まされるが、蕭家や韓家などの名を出して、多くの者たちを巻き込む。太后になった燕燕によって欽順皇帝に追封される

耶律屋質(おくしつ):
屋質大王。大于越だいうえつ(功労者が就く名誉職)。前太后が挙兵して世宗皇帝と対峙したのを制止した。これで前太后は李胡の即位を断念し、耶律阮が皇帝になった。喜隠と烏骨里が結婚できるよう手を貸す

耶律虎古(ここ):
六院部。耶律磨魯古の父親。耶律李胡の陰謀に巻き込みまれる

耶律斜軫(しゃしん):
耶律磨魯古の叔父。葛魯大于越(功労者が就く名誉職)の孫。謀反を起こした留礼寿を射死し、烏骨里と耶律道陰の密談を報告。燕燕に蕭海瀾との結婚を許される

耶律敵烈(てきれつ):
太宗の三男。耶律罨撒葛と異母兄弟。幽州で勝手に出兵

耶律休哥(きゅうか):
仲父房(太祖の叔父の子孫)の直系。屋質大王の命で2大オルド(皇族の私兵)を制圧。宰相の不審死を調べて女里に接触。反逆者となった女里を打ち落とす

喜哥(きか):
女里の姪。景宗の小妃。燕燕に敵意。太妃をけしかけて宰相の死を燕燕に知らせて冷宮送りに

その他

高勳(こうくん):
漢人。晋の北平王の息子。権力を握る宰相に不満を抱き、蕭海里と蕭海只を利用して宰相に後任。宰相殺害の黒幕だと喜隠に知られて手を組んだが、喜隠が排除されると耶律罨撒葛と結託

女里(じょり):
近衛軍の指揮使。姪の喜哥を景宗に嫁がせる。宰相に不満を抱き、高勳と結託。宰相殺害の罪を蕭海里と蕭海只に着せる。謀反の告発状を喜隠に握られて手を組んだが、耶律罨撒葛と結託して喜隠を陥れる

安只(あんし):
穆宗の侍女。只没と密通し、耶律罨撒葛の仲介で妃に。活路を絶たれて、罨撒葛が帰京するや助けを求める。罨撒葛の謀反に加わって只没に殺害される

塔布(とうほ):
耶律罨撒葛に遣わされた安只の侍女。口封じのため、安只に毒を盛られる

楚補:
耶律罨撒葛の忠臣だったが、義兄の白海を殺害されて耶律賢に寝返る

劉梓固(りゅうしこ):
穆宗の侍衛。暗君の穆宗を殺害

『燕雲台-The Legend of Empress-』の見どころ

不屈の信念を胸に激動の時代を上り詰め、愛を失わなかった強い女性たちの生き様が描かれています。

遼を治める契丹きったん人は騎馬民族ということで、駿馬が大草原を駆け抜けるシーンなどは迫力があります。乗馬シーンは差し替えではなく、実際に役者さんたちが乗っているのもポイントです。また、契丹人の衣装や装飾品など、見慣れた漢服とは一味違うのも見逃せません。ロケは内モンゴル自治区の景勝地で敢行。

ちなみに契丹人は遊牧して暮らしていましたが、陛下は古い慣習を守って四季ごとに行宮あんぐうへ移動し、馬車の中で政を論議しました。これを捺鉢なはんといい、重要なシーンで登場します。

以上、『燕雲台-The Legend of Empress-』の作品情報をまとめました。

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