君、花海棠の紅にあらず「工尺譜」とは?
画像出典:爱奇艺
工尺譜とは、文字譜の一種で、漢字圏の国々で広く使われていた楽譜の表記法です。
これは工尺譜といって
中国の五線譜さ
君、花海棠の紅にあらず 第21話
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君、花海棠の紅にあらず 第21話
「合、四、一、上、尺、工、凡、六、五、乙」の文字を用いて音高を表わします。「合四一上尺工凡」はそれぞれ低い「ソラシドレミファ」に相当します。
「合四一」の1オクターブ上は「六五乙」で示します。
「合」と「六」→ 「ソ」
「四」と「五」→ 「ラ」
「一」と「乙」→ 「シ」
(それぞれ1オクターブ高さが違う)
*「凡」は、西洋音階の「ファ」より高く、「#ファ」より少し低くなります。
(厳密には、西洋音階には「凡」に該当する音高は存在しません。)
工尺譜では、1オクターブ高い音は、漢字の左に「イ(にんべん)」を添えて表し、リズムの表記は、句読点や傍点で表します。
沖縄の三線の楽譜は、工工四という工尺譜に似たものを使っています。