中国の時代劇でよく観るシーンと言えば、何かをやらかしてしまった時に罰として「一刻跪いとけ!」などと命じられ、跪くシーンです。今回はそんな「跪くシーン」に的を絞ってみました。
罰で跪かせる中国時代劇のワンシーン
どんな罪を犯すと、どれだけ跪くことになるのか、気になったことはありませんか?
命じる側の機嫌が悪いと、過度に重い罰を下されることもよくあります。
それらを踏まえた上で、どれくらいの時間、どんな罪で跪くことになったのか、時代劇のワンシーンと共に見てみましょう。
ちなみ「一刻」はおよそ2時間です。
シーン1【半刻】
まずは優しめバージョンから。『花散る宮廷の女たち~愛と裏切りの生涯~』で、陛下が命じたワンシーンです。政務に根を詰めていた康熙帝が、薬を飲もうという時に余計な一言を言ってしまった太監・梁九功に命じました。
『花散る宮廷』第30話より引用
半刻なので、梁九功は1時間で済みました。
シーン2【2刻】
『如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜』より
皇后の第2皇子・永璉の病が悪化してしまい大変な時に、凧揚げしている海蘭は、なんという薄情者だ、と跪くよう命じたシーンです。
『如懿伝』第21話より引用
海蘭は、冷宮にいる如懿に安否を知らせるため凧揚げをしていたのですが、4時間も跪くことになってしまいます。タイミングが悪かったとしか言いようがありません。
シーン3【2刻】
跪くのではなく、正座バージョンもあったので、ちょっと載せておきます。
『独孤伽羅~皇后の願い~』より
隴西群公・李昞の次男は側室が生んだ子ですが、実の父親は李昞ではなく、側室の従兄だと判明。寵愛を受けるため嘘をついていたと知った李昞は、怒りのあまり気を失ってしまいます。群公を激高させた側室たちに、正室である曼陀が罰を与えるシーンです。
『独孤伽羅』第31話より引用
こちらも同じく4時間ですが、正座ということで、跪くより楽かも?しかし、毎日とはいつまでなのか、終わりが分からないと、精神的にキツイですね。
実は側室は、曼陀の罠にはめられていたのですが、こんな寒い中2刻も?という侍女に、寒いほうが体を壊しやすいと答えるあくどい曼陀でした。
シーン4【6刻】
もうひとつ、『如懿伝』からのワンシーンです。如懿の侍女・阿箬は普段から口が過ぎるところがあったのですが、皇后の侍女・蓮心に対し、また口を出してしまいます。そんなところに慧貴妃・高晞月が現れ、阿箬に激怒、平手打ちします。
『如懿伝』第13話より引用
高晞月が太監・双喜を通して命じたのが、阿箬を6刻も跪かせることでした。6刻ということは12時間⁉半日もの間、跪くことになってしまいました。しかもこの後、雨と雷に見舞われるという悪条件!なんて酷なんでしょう。
後宮では失言一つで命を失うと忠告してくれた如懿でしたが、阿箬の耳には届きませんでした。逆に阿箬は、諭す如懿を恨むようになります。← 恨むなら慧貴妃を恨め!そもそも自業自得でしょ!って思うことがよくあります。
今回はこんな感じで「跪くシリーズ」をお届けしました。全ドラマをチェックしている訳ではないので、もっと長い時間、跪いているシーンがあるかもしれません。でも、12時間でも十分すぎるほど厳酷な刑ですよね。