
©Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited
華流ドラマ『万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~』は、江湖の女幇主が商才を開花するサクセスストーリーです。後半は宮中を舞台に、王位継承の陰謀に立ち向かうという、2部構成のラブ史劇となっています。
主演は「招揺」のバイ・ルーと、「永遠の桃花」のライ・イーです。
万華楼〈ばんかろう〉作品概要
- 制作:2020年|中国
- 原作:九流覇主
- 英題:Jiu Liu Overlord
- 監督:チウ・ユー(邱鈺)
- エピソード数:全36話
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あらすじ

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時代は唐代末期。絹織物産業で栄える地方都市・銀城はシルクロード貿易で栄えていました。
万華楼を境に上流階級の住む北城と、庶民が住む南城に分かれており、南城の覇権を争う竜竹幇と蛇幇の二大組織は、長い間決着がつきませんでした。
そこで万華楼で賭けによる勝負をして縄張りを決め、争いを収めることにします。
竜竹幇の幇主・竜傲一は、あくどいやり方の蛇幇に対して不満を募らせており、蛇幇が負けたら繭の取引権を差し出すよう持ち掛け、見事勝利を収めます。
ある日、北城最大の絹織物商家・新絲路から貴重な金糸が盗まれます。当主の李清流に犯人だと疑われた竜傲一は、濡れ衣を晴らすため新絲路で働くことに。
実戦で商売経験を積んできた竜傲一は、すぐに商才を開花させ、新絲路の危機を救うだけでなく、李清流と共同で店を起こすまでになります。
身分も性格も違う2人は反発しながらも惹かれ合っていきますが、2人を待ち受けていたのは宮廷に関わる陰謀でした。

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そんな中、李清流の出自が皇子だと発覚します。 出生の秘密を知った李清流は竜傲一を残して都に戻る決断をしますが、陰謀に巻き込まれた竜傲一はある目的のために、李清流の側室として宮中に入り込みます。
相関図

出典:公式サイト
万華楼〈ばんかろう〉登場人物
竜傲一(りゅうごういつ)

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”ごういつ” なんてごつい名前を付けられたバイ・ルーですが、銀城で最大の組織"竜竹帮"の帮主を演じています。
仲間からの信頼が厚い姉御肌で、堂主から抜擢されて最大派閥の帮主に。師匠の鳳おかみと共に五雲閣(妓楼)で暮らしています。
新絲路から金糸が盗まれると、竜竹帮の仕業だと疑われたので、潔白を示すため、新絲路に住み込んで犯人を捜しを始めます。同時に李清流から商売を学び、新絲路が窮地に追い込まれた時には、商才と人脈を生かして危機から救います。
鳳おかみが刺客に殺害されると黒幕を暴くため、託された玉牌を手がかりに長安へ向かいます。
最初は傲慢で鼻につく李清流を嫌っていましたが、道士に李清流とはオシドリになると予言されたとおり、最終的には李清流の妻になります。
バイ・ルー(白鹿)
1994年9月23日生まれ(29歳)。江蘇州常州市出身。
主な出演作:「万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~」「玉楼春~君に詠むロマンス~」など
李清流(りせいりゅう)

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絹織物店・新絲路の当主。新絲路は銀城最大の商家で、町の経済を左右するほど。母が亡くなり、李家の養子になりました。実は皇子で、後に均王に封じられます。
上流階級の女子の憧れの的ですが、女性に触れられないという弱点があり、女性が近づくだけで汗が噴き出て目まいがします。
税を多く収めて国に貢献しているので、李清流だけが織造府の通関証をもっています。そのおかげで、銀城で絹織物業の第一人者となり、取引を一手に引き受けています。
通関証:絹を城外に出す時に必要。これさえあれば、交易の幅を広げられるので、役所は取り上げようと必死。
最初は自分の気持ちに気づいていないものの、竜傲一が窮地に立たされると私財を投げうち、危険を冒してでも助けに行きます。
ライ・イー(頼芸)
1990年11月29日生まれ(32歳)。江西省贛州市出身。
主な出演作:「永遠の桃花 -三生三世-」「如歌~百年の誓い~」「扶揺(フーヤオ) -伝説の皇后-」
李昭(りしょう)
塩鉄使として銀城に派遣された第六皇子。昭王。剣南道の税の不正を暴こうと、名前や身分を偽って調査を進めています。
皇族にはいないタイプの竜傲一に一目ぼれして、李清流をライバル視します。
ファン・イールン(方逸倫)
1990年11月29日生まれ(32歳)。江西省贛州市出身。
主な出演作:「独孤皇后~乱世に咲く花~」「絶世令嬢〜お嬢様はイケメンがお好き!?〜」「明月記 夢うつつの皇女」
杜小仙(としょうせん)
新絲路の副当主で財務責任者。李清流への想いを秘める令嬢。父は節度使の杜長風で、昭王に取り入ろうとする実父に、新絲路の商売を邪魔されることも。
長安へ移った後、陛下に均王との婚姻を賜ります。これで安泰と思いきや、竜傲一も長安に来たと知ると、婚姻を確実なものにしようと策を弄して、これが裏目に出てしまいます。
シュー・ムーチャン(徐沐嬋)
主な出演作:「酔麗花~エターナル・ラブ~」「余生、請多指教(原題)」
炎彬(えんひん)
李清流の執事。当主の右腕として、新絲路を切り盛りします。当主とは幼い頃からの仲なので、竜傲一に好意を抱いてるとわかると、女心に鈍感な当主のために、からかい半分でアドバイス。
そんな炎彬は講談本を書き写したり、詩を送ったりして、小芹の心を射止めます。
ジャイ・ズールー(翟子路)
主な出演作:「愛しい僕のラッキーガール」
小芹(しょうきん)
竜傲一の女中。竜傲一と知り合う前は路上生活。武術は僧侶から習いました。
趣味は講談。最初は炎彬といがみ合っていましたが、好きな講談が同じだったことから、徐々に距離が縮まります。
ホウ・ペイシャン(侯佩杉)
主な出演作:「世界上最動听的你(原題)」
その他登場人物
杜長風:喬新峰(チアオ・シンフォン)
剣南道の節度使。娘の杜小仙を昭王とくっつけようと必死。織造府が交付する通行証を手に入れたい余り、新絲路を閉鎖して、李清流を陥れます。また、竜傲一を消そうと蛇幇の七眼を使って屋敷を放火させたり、胡椒や金を隠し持つなどの悪行を働いています。長安へ移った後は徳妃に取り入って、地位を確立しようとします。
呂乗雲:高天
竜竹帮の副帮主。実は金吾衛の元代将軍。20年前、宮中で騒乱があった際、良媛と皇子を護送するも遂行できず、銀城の竜竹帮で皇子の足取りを追っていました。
鳳おかみ:黃小蕾(ホアン・シアオレイ)
五雲閣の女将。竜傲一の師匠。刺客に襲われ、傲一に白錦鯉を託すと命を落とします。
徳妃:李焯寧(カレン・リー)
當朝の妃。第六皇子(昭王)の生母。昭王が好意を持つ傲一を毛嫌いします。罪を着せられた龐家を建て直すため、無罪の証しを握っている趙晋に取り入ろうとしますが、昭王に反発されます。
月児:毛娜
杜小仙の侍女
元載:鄭曉寧(ジョン・シアオニン)
中書省・中書令の宰相
昇平公主:鍾祺
卜語閣の経営者。卜語閣は表向きは賭場ですが、機密のやり取りが行われています。傲一はここで旧聞を探れると副帮主から情報を得ていました。
『万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~』感想・見どころ
前半は新絲路の商いを中心にストーリーが展開し、新商品の開発や新規事業の立ち上げなど、竜傲一の商才が発揮されます。後半は李清流が皇子だったと発覚し、舞台が長安の宮中に移ります。
まず、金糸が盗まれたのをきっかけに、犯人と疑われた竜傲一が真犯人を探し始めたことで、竜傲一と李清流の交流が始まります。一緒に難関を乗り越えていくうちに、お互いが気になる存在になる訳ですが、2人が自分の気持ちに気づいてからが面白いです。
女性が苦手だと言われる李清流が意外と積極的だったり、度量が広くてガサツな竜傲一にも、実は乙女な一面があったりと、新たな一面に笑って思わずつっこみたくなることも。
バイ・ルーは表情豊かで、思い切りが良い芝居をしてくれるので、本作のようなラブコメに向いていると思います。ライ・イーは見事に鍛えられたボディを披露してくれていますよ!傲慢で女心がわからない上流階級の役どころではありますが、欲を言えばもうちょっとコミカルな一面が見たかったです。
『万華楼~金糸が紡ぐ運命の恋~』で使われている曲
曲目 | 作詞 | 作曲 | 歌手 |
---|---|---|---|
明日晴空(オープニング) | 廖羽 | 和匯慧、王梓同 | 陳意涵 |
看夢(エンディング) | 和匯慧、林霖 | 和匯慧、王梓同 | 方逸倫 |
心城(挿入歌) | 廖羽、和匯慧 | 和匯慧 | 丁芙妮 |
看夢(挿入歌) | 和匯慧、林霖 | 和匯慧、王梓同 | 和匯慧 |
オープニングはやたらと明るい曲調なのに対し、エンディングは半端なく渋い!
以上、『万華楼〈ばんかろう〉~金糸が紡ぐ運命の恋~』のあらすじ・登場人物・キャストをまとめました。