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華流ドラマ|九州縹緲録(ひょうびょうろく)~宿命を継ぐ者~ あらすじネタバレ・登場人物・キャストのまとめ

中国ドラマ 九州縹緲録

All images: ©Jetsen Huashi Media Co.,Limited

華流ドラマ『九州縹緲録』は「九州海上牧雲記」「九州天空城」に続く『九州』シリーズ三本目のドラマです。

中国を代表する7人の作家が作り上げた架空の世界で、「海上牧雲記」や「九州天空城」と共通の世界観や背景を共有しているので、両作品が好きな方ならきっと楽しめるはずです。

この記事では『九州縹緲録』の登場人物の詳細と関係性をまとめています。

『九州縹緲録』作品情報

  • 制作:2019年|中国
  • 原題:九州缥缈录
  • 原作・脚本:江南(ジャン・ナン)
  • 監督:張曉波(チャン・シャオポー)
  • エピソード数:全56話
  • ジャンル:アクションファンタジー
  • ©Jetsen Huashi Media Co.,Limited

縹緲の読み方は「ひょうびょう」です。意味は「ぼんやりとしていて、はっきりと区別できない様子」です。

『九州縹緲録』のあらすじ

北陸青陽部の王子・呂帰塵は、災いをもたらす星の下に生まれたことを理由に、真顔部の龍格真煌へ養子に出される。そこで阿蘇勒と名付けられ、家族や友人と平和に暮らしていた。だがある日、青陽部にその血を滅ぼされ、阿蘇勒は再び青陽部へ連れ戻される。
引用:U-NEXT

舞台は「海上牧雲記」から遡ること約700年前の架空の世界です。

北陸青陽部の世子・呂帰塵りょきじんは、父親に愛されることなく育った庶子の姫野きやと、一族を滅ぼされて下唐国に身を寄せている公主・羽然うぜんに出会います。

3人は友情を深めますが、生き方も境遇も違う3人には、過酷な運命が待ち受けていました。

『九州縹緲録』の相関図

中国語の相関図しか見当たらなかったのですが、一応載せておきます。

中国ドラマ 九州縹緲録 相関図

画像引用:Baido百科

北陸の青陽部や東陸の下唐国、離国、大胤王朝、楚衛国などの国々が複雑に絡み合い、アスラは翻弄されることに。

『九州縹緲録』登場人物と出演キャスト

阿蘇勒(アスラ) 役 / リウ・ハオラン(劉昊然)

九州縹緲録 リウ・ハオラン

北陸青陽大君の世子。母親は側閼の勒摩。災いをもたらす星の下に生まれ、出生後すぐ養子に出されます。

病弱で血厥を患い、辰月の秘術によって蘇りました。その後、覚醒したアスラが白狼を一刀で殺したので、下唐国の駙馬に選ばれます。実際は下唐国の人質。東陸名は呂帰塵りょきじん

呂氏帕蘇爾パスアル家の”青銅の血”を継いでいます。その血の中には悪魔が巣食っていると言われ、帕蘇爾家は数世代に天賦の武士を輩出するという一族の秘密があります。24歳を迎える年が大厄難とされます。

天駆武士団に継承されてきた蒼雲古歯そううんこしを抜いたことで、天駆の大宗主に。

天駆武士団とは:本来、皇帝の禁軍であり、天下の安寧を守ります。大宗主には監国に相当する身分が与えられていましたが、前大宗主の幽長吉ゆうちょうきつが謀反人となり、天駆せん滅の命が下されました。

アスラは青陽世子で、下唐国の駙馬でもあり、さらに天駆の大宗主という特殊な立場に。ある秘密を知ったせいで殺されましたが、辰月の秘術で再び息を吹き返し、操られてしまいます。

辰月を倒したと思われましたが、思いもよらず故郷で雷碧城らいへきじょうと再会し、白狼団との一戦で秘術をかけられて大敗。青銅の血を継ぐ祖父がいる牢に入れられ…。

リウ・ハオランのプロフィール

リウ・ハオラン(劉昊然)
1997年10月10日生まれ(26歳)。河南省平頂山市出身。
出演作品:「北京愛情故事(原題)」でデビュー。『僕はチャイナタウンの名探偵』で最優秀新人賞受賞。

 

羽然(う・ぜん) 役 / ソン・ズーアル(宋祖児)

九州縹緲録 ソン・ズーアー

高貴な羽族の公主。

羽族とは:大陸の極東北に広がる森林に住む一族。正統な羽族には双翼があり、天を飛べるといわれます。青州は古より翼を持つ羽人が統治し、鶴雪団と全ての羽族たちは姫武神を神として崇めます。

国を滅ぼされ、父親は15年前の内紛で命を落としました。叔母と共に下唐国に身を寄せています。宮中育ちですが、男勝りで天真爛漫な性格。

姫野と惹かれ合っていますが、姫野の命を救うため、アスラと婚儀を挙げました。

帝都行きの命を受けたアスラを追いかけた先で羽族と出会い、故郷の青州へ向かうと、姫武神の血を受け継いでいたことが判明し、青州を守るために新たな人生を歩みます。

ソン・ズーアルのプロフィール

ソン・ズーアル(宋祖児)
1998年5月23日生まれ(25歳)。天津市出身。
出演作品:「夜天子(原題)」「舌害(原題)」など

 

姫野(き・や) 役 / チェン・ルオシュアン(陳若軒)

九州縹緲録 チェン・ルオシュアン

謙正けんせいの長男。負けず嫌いで、一本気な性格。初めて出来た友達がアスラと羽然。

姫家は代々、天駆武士団に属していましたが、父親は一族を守るため、天駆と絶縁して下唐国へ逃れました。置き去りにされた母親は、大理寺に投獄されて落命。側女の子なので、幼少の頃から父に冷遇されています。

虎牙槍こがそう”を所有し、曾祖父が編み出した”屠龍の槍術”を習得します。

父親の反対を押し切って天駆武士団に入り、家族に累が及びます。囚人となった姫野は逃亡を図り、帝都へたどり着きます。

帝都で母親の敵討ちをして追われる身となるも、贏玉えいぎょくに気に入られて奴隷となり、与えられた3つの任務を遂行して解放され、アスラと羽然と再会します。

混乱が続く中、青陽へ戻ることになったアスラから、天駆の大宗主になるよう指輪を託されます。

チェン・ルオシュアンのプロフィール

チェン・ルオシュアン(陳若軒)
1994年10月16日生まれ(29歳)。山東省淄博市出身。
出演作品:主演映画『這些年一路上有你(原題)』でデビュー。

 

白舟月(はく·しゅうげつ) 役 / エイミー・チェン(陳昊宇)

九州縹緲録 エイミー・チェン

小舟公主。皇帝・白鹿顔の妹。母は楚衛国の国主。芯が強くて聡明。

先帝の娘と言われていますが、正式に冊封された公主ではないので、長公主には認められていません。

傀儡の皇帝である兄が実権を握れるよう、天駆武士団の大宗主となったアスラに助けを求めました。

政治的戦いに巻き込んだことを後悔しつつ、アスラと心を通わせるように。

エイミー・チェンのプロフィール

エイミー・チェン(陳昊宇)
1992年4月7日生まれ(32歳)。福建省福州市出身。
出演作品:「如懿伝 〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」など

 

百里景洪(ひゃくりけいこう) 役 / チャン・ジアイー (張嘉益)

九州縹緲録 チャン・ジアイー

大胤朝下唐国の国主。百里家は数百年にわたり実権を掌握してきています。大胤の長公主には従順なフリをしています。

辰月を倒すためには天駆の力が必要なので、天駆武士団に伝わる剣の継承者の百里隱を預かり、育成しました。隱は継承者になれなかったものの、アスラが大宗主になると、さらに強固な関係を築こうと、姫野を利用してアスラと羽然を婚姻させます。

殤陽関の戦いで連合軍が赤牙を下すと長公主に方伯ほうはくの称号を要求し、下唐国を掌握します。そして、白氏の子孫である小舟公主が息子の百里煜に嫁ぐよう、一方的に盟約を結びます。

長公主の力を削ぐと、アスラを利用して青陽を下唐国の属国にしようとしましたが、天駆武士団と青陽の鉄浮屠てつふとに阻まれて命を落とします。
 

宮羽衣(きゅう·うい) 役 / ジャン・シューイン(江疏影)

九州縹緲録 ジャン・シューイン

羽族。下唐国の国師。羽然の叔母。羽氏の傍系で、羽族を復活させたいと強く願いつつ、百里景洪に仕えています。

倒れたアスラを治療した際、背中から双翼が現れました。

逆賊となった姫野を開放するよう懇願する羽然に、アスラとの婚姻を承諾すれば恩赦になるとけしかけます。

ようやく故郷を再興させる機会を得たものの、女王の座にこだわる余り、羽然に刺されて命を落とすことに。
 

蘇瞬卿(そ·しゅんけい) 役 / ワン・オウ (王鷗)

九州縹緲録 ワン・オウ

下唐国の尚宮。アスラの世話係として面倒を見ていますが、実は九州暗殺組織・天羅の暗殺者で、百里景洪の刺客。

幽長吉に救われ、妻となりました。幽長吉亡き後は、”蒼雲古歯剣”を守っています。

蒼雲古歯剣とは:天駆武士団の至宝で、大宗主だけが持つことが許される剣。別名”西切爾根杜拉真シーシエアルゲンドラゴン”。意思と魂が宿るといわれ、この剣を得れば、天駆武士団の首領になれると、どの諸侯も狙っています。

百里隱の育ての母として、天駆武士団の継承者である陰を天駆から遠ざけていましたが、守り切れず後を追います。
 

息衍(そく·えん)役 / リー・グアンジエ(李光潔)

九州縹緲録 リー・グアンジエ

下唐国の武殿都指揮使。稷宮の長官で、アスラや姫野の先生。天駆武士団の一員。

戦略に長け、歩兵の戦術に秀でています。東陸で有名な四大将軍の1人で、「東大陸の狐」と呼ばれます。

天駆を掃討しに来た蘇瞬卿に命を救われ、後に心を通わせます。蘇瞬卿の最期に、百里隱の天駆の指輪を託されます。

天駆の一員であることと、太祖・傅唯恩ふいおんを殺したことを百里景洪は知りません。
 

雷碧城(らい·へきじょう) 役 / チャン・チージエン (張志堅)

九州縹緲録 チャン・チージエン

離国の国師。九州を秘密裏に操っています。東陸に混乱をもたらすために、辰月の派閥を作りました。朝廷の力を使って天駆武士団を撲滅しようと画策し、天駆の前大宗主を殺害しました。

秘術で武士を訓練し、赤牙軍を発足。天駆武士団を支配するため、”蒼雲古歯剣”の行方を追っています。

血厥に似た症状を持つアスラを辰月の秘術で治し、その後、皇帝に口封じされたアスラを蘇らせて自由に操ります。

辰月の秘術とは:幻影を見せるのと得意とし、邪術で人心を惑わします。さらに、死人をも生き返らせるとの言い伝えがあります。

またもや天駆武士団の根絶やしに失敗すると、大胤国の長公主に接触し、贏無翳を反逆人に仕立て上げて、連合軍に征伐させるよう裏工作します。

アスラに殺害されたと思われましたが、青陽の大君が亡くなると姿を現し、朔北郡の狼主に青陽を討つよう持ち掛けます。
 

贏無翳(えい·むえい)役 / チャン・フォンイー(張豐毅)

九州縹緲録 チャン・フォンイー

離国の国公。先代と異民族の女子の間に生まれました。先代の死後、爵位争いが起きると、兄7人を射殺して爵位を継ぎました。

東大陸に名を馳せ、皆が恐れる雷騎を率いています。東大陸(4州16国)どころか、九州を離国の天下にしようと帝都へ。

属国として防衛の務めを果たしたと身分を賜ると、天啓城に大軍を駐屯させて牛耳るように。北伐して逆徒を討つという名目で軍費を要求し、帝都護衛の権力を得たものの、反逆の罪を着せられ、連合軍に命を狙われて撤退。
 

その他 登場人物


欽達翰チンダーハン王:
郭勒爾の父親。アスラの祖父。青銅の血を継承しアスラに”大辟の刀術”を伝授

郭勒爾(クオラル):
青陽の大君。アスラの父親。東陸名は呂嵩。長子に位を譲って崩御

比莫干(ビーモーガン):
郭勒爾の長子。落馬して危篤になった大君の代理で政を行い、謀反を企てたと叔父を殺害して位を継承。大君の座を狙う旭達罕に罪を着せられ、戦前に妻を逃がそうとしたため処刑される

旭達罕(シューダーハン):
郭勒爾の三男。母親は朔北人。比莫干を陥れて新大君の座に就く

沙翰·巣得拉吉シャーハン·チャオドラジ
盤韃バンダー天神を祭る青陽部のシャーマン。雷碧城に秘術をかけられて命を落とす

厄魯·呂豹隠:
九王。アスラの叔父。青陽で最も勇猛な鉄浮屠を率いる。北都城が白狼団に攻められて戦死

鉄葉巴札(てつようはさつ):
アスラの従者。アスラに武術を教える。処刑されそうになったアスラを救出。北都城が攻められて戦死

鉄顔(てつがん):
アスラの従者。鉄葉の兄弟。アスラに武術を教える

蒙勒火儿(モンラフオアル):
朔北狼主。アスラの外祖父

龍格真煌(りゅうかくしんこう):
アスラの育ての親

龍格沁(りゅうかくしん):
龍格真煌の長女。青陽と真顔の戦で命を落とす

蘇瑪(スマ):
アスラの幼馴染み。赤牙に殺害されたと思われたが、救出されて比莫干の正室になる。失語症で筆談していたが、完治して会話ができるように


拓跋山月:
下唐国の将軍。婿の選別を任され、白狼を一刀したアスラとの結盟を申し込む。百里景洪が亡くなると国主の位を継ごうとするが、百里本家の当主に刺殺される

百里隱(いん):
武陽君。稷宮の首座。父親は幽長吉。本名は幽隱。幼少時に父を亡くし、蘇瞬卿の元で育つ。”蒼雲古歯剣”を継承する力を持つが、天駆の剣主になれず命を落とす

百里繯(かん):
下唐国の郡主。傲慢な性格。アスラが側室の子と知ると婚約を拒否

百里煜(いく):
下唐国の世子。父である百里景洪の一存で小舟公主と婚姻

姫謙正:
姫野の父親。天駆せん滅の命が下されて姫家が告発されると、天駆団とは縁を切り、側女と姫野を置き去りにして逃亡。その後、母親を亡くした姫野を引き取り、家族と下唐国へ逃れる。姫野が天駆に入ると、造反するよう牢から逃し、財産を没収される。混乱の中、会いに来た姫野が生き延びれるよう逃す

姫昌夜(きしょうや):
姫野の弟。姫野が人を殺めて逃亡し、代わりに流刑に

白凌波:
長公主。14年もの間、権力を握り続け、青陽部との結盟を強引に進めた。辰月の赤牙を使って贏無翳を追い払い、帝位を奪還しようとするも、百里景洪の画策により諸侯らに阻まれる。小舟公主を始末しようと反逆の罪を着せるも、先帝の詔により失脚し、百里寧卿のために服毒

白鹿顏(はくろくがん):
大胤国の皇帝。忠臣がおらず、傀儡皇帝として長公主に操られてきた。贏無翳を討伐しようと、天駆武士団の大宗主になったアスラに助けを求める。野心的な長公主を追放したものの、自ら退位する事態を招いて命を落とす。妹の小舟公主に譲位すると詔書を出す

百里寧卿(ひゃくりねいけい):
百里家宗家の主。別名は百里莫言(ひゃくりばくげん)。反逆者の拓跋山月を刺殺し、下唐国を掌握する。長年、長公主を補佐してきたが、盟主にはなれないと見限り毒殺。小舟公主を皇帝にたて、百里煜と婚姻を結ぶよう進言


白瞬:
楚衛国の国主。小舟公主の母親。楚衛国の玉璽を小舟に授ける

白毅(はくき):
四大将軍の1人「龍将」。元天駆の一員で、息衍将軍とは旧知の仲。国主を守るために天駆団を脱退。楚衛国の使者として天駆の名誉回復を先導し、贏無翳を討伐するため5国の軍印を託されて指揮をとる。贏無翳を打ち損ねたと職を解かれて投獄される。


贏真(えいしん):
離国の世子。服従する国師に言われ、投身して国を守る

贏玉(えいぎょく):
離国の郡主。出征した先で姫野に捕らえられる。その後、再会した姫野を拷問するが、命乞いしないので、姫野の敵討ちのお膳立てして奴隷にする

洛子鄢(らくしえん):
離国の使者。和議を結びに下唐国の演武大会へ。”蒼雲古歯剣”を手に入れ、百里隱を剣主にするため、幻術を使って近づく。アスラが大宗主になると、辰月に入れば病を治せると接触

謝玄:
離国の将軍。辰月の計略を見破り、国主が罪に着せられぬよう現場に落ちていた物証を隠す

翼天瞻(よくてんせん):
羽族。羽族名は古莫グーモー。姫野に”屠龍の槍術”を伝授。天駆武士団で唯一存在する鉄皇。天駆の冤罪を晴らすことに執着するあまり、謀反人になった前大宗主を抹殺。天駆団を再集結しようと尽力し、”蒼雲古歯剣”を抜いたアスラを大宗主に迎え入れる。贏無翳を討伐したい皇帝に、アスラに代わり手を貸す。
15年前、変革に失敗して反逆者の汚名を着せられた。羽然が羽族の公主だと知ると、その力を借りて汚名をそそごうと青州へ。しかし、新羽皇に翼を切り落とされ、えん罪を晴らせぬまま命を落とす

幽長吉:
天駆大宗主。百里隱の父親。蘇尚宮の夫。晋北国の世家出身で皇室につかえていた。唐国の分裂をもくろむ辰月の国師を殺害しようとしたと謀反人に仕立て上げられる。”蒼雲古歯剣”を守るために帝都を離れ、南淮で殺害された

博敏克(ボーミンカ):
羽族。羽然の兄。実の父親である先の羽皇を殺害。双翼を持つ者をすべて悪人と見なし、姫武神の可能性のある女子を根絶やしに。宮羽衣を娶って青州を再興しようとするが、女王の座を狙う宮羽衣に陥れられる

以上、『九州縹緲録』のあらすじ・登場人物・キャストをまとめました。

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