華流ドラマ『紳士探偵L 魔都・上海の事件録』第26話~第30話「微笑む黒衣の女」のあらすじをまとめています。(各話のあらすじはBS放送でのエピソード数になっておりますので予めご了承ください。)
前エピソード「連続放火」第21話~第25話のあらすじ・ネタバレは ↓ こちらをご覧ください。
今回のエピソードの登場人物
歐陽尋:前任の刑事部長。
歐陽夫人:歐陽尋の妻。
韓寧生:亭安精神病院の医師。
汪雪如 / 安萍:5年前に起きた事件の生存者。
林中衡:国立滬東大学の助教授。
第26話 微笑む黒衣の女①
前任の刑事部長・歐陽尋が危篤状態と知り、屋敷を訪ねた羅非は、5年前に起きた事件の5人目の被害者は”汪雪如”だと知らされます。事件後は”安萍”という偽名で秘密裏に病院で治療を受けています。
5年前、”笑った死体”が出ました。死因は笑いすぎによる酸欠で、鞭で打たれた痕がありました。歐陽部長は捜査本部を解散させ、遺族を金で黙らせました。同時に犯行も止まったのは取引したからでしょう。失踪したのは5人で、4人が死亡しましたが、1人は助かりました。それが”汪雪如”だといいます。歐陽尋は死亡した4人の無念を晴らすよう羅非に託して息を引き取ります。
5年前の事件を再捜査するため、精神病院の韓寧生に話を聞きます。安萍は入院時、鼓膜が破れており、今も聴力が低下したままですが、当時の記録は残っていません。小曼が筆談で安萍から話を聞き出そうとすると、その人物は偽物だと羅非が見破ります。安萍は2年前に死んだと韓先生は言いますが、羅非はこれを否定します。
翌朝、失踪した2人の大学生が死体で見つかります。
第27話 微笑む黒衣の女②
星形のピアスが被害者の胃袋から見つかりました。5年前の連続殺人では、犯人は前の被害者の持ち物を必ず現場に残し、自分の犯行だと示しました。見つかったピアスは前回の被害者・汪雪如のものでした。
汪雪如は2年前に大学の助教授・林中衡と結婚していました。大学生が行方不明になったと聞くと、汪雪如に異変が起きます。汪雪如は感情を刺激されると情緒不安定になり、鎮痛剤なしでは収まらなくなります。
署に戻った小曼は、5年前と同じように逃がしてくれと電話で取引を持ち掛けられます。しかし、小曼はこの取引に応じませんでした。すると、翌朝、”笑った死体”が発見され、小曼は自負の念に駆られます。しかも被害者は大家の友達の娘でした。
第28話 微笑む黒衣の女③
犯人は大学内部の人間だと推理した羅非は関係者を調べ、校内に出入りできる車を洗い出します。車は全部で15台あり、所有者の中に汪雪如の夫・林中衡の名前を見つけます。
取り調べしても林中衡は言葉巧みに言い逃れ、汪雪如は情緒不安定で証言できません。そんな中、また女子学生が失踪したと知らせが入ります。
林中衡の自宅に船上で撮った写真があったことから、犯行現場は防音が不要な海の上だと特定。すると”安萍”の名義で登記された船が見つかりました。
第29話 微笑む黒衣の女④
一昨日失踪した大学生が殺害されました。林中衡と汪雪如は昨夜から勾留中で犯行に及べず、羅非は推理が間違っていたとショックを受けます。
一方、街中で汪雪如を見かけた小曼は、口調や態度が違っており、しかも”安萍”と名乗ったと羅非に報告します。汪雪如は解離性障害を持っていました。1人の中に2人の人格が独立して存在し、それぞれ別の記憶を持ちます。汪雪如を刺激すれば”安萍”が現れて、何か手掛かりが掴めるかもしれないと、再び汪雪如を訪ねます。
その後、犯人から小曼を人質にとったと電話が入ります。羅非は捜査を中止する代わりに小曼を無傷で開放させることで要求をのみます。
第30話 微笑む黒衣の女⑤
汪雪如を刺激して”安萍”から話を聞き出すことに成功した羅非。ついに精神科医の韓寧生の名が浮上します。韓寧生と林中衡は共犯者でした。
汪雪如を説得し、安萍のふりをして韓寧生と面会させますが、すぐに別人だと韓寧生に見抜かれます。しかし、羅非は自分も騙されていたことに気づきます。
汪雪如は韓寧生に”阿生”と呼びかけました。解離性障害は1人の中に別の人格が存在し、互いについては知らないはずですが、汪雪如は安萍しか知らない愛称で呼びかけました。つまり事件を画策していた真犯人は汪雪如だったのです。
幼い頃、曲芸師の父を亡くした汪雪如。公演中の事故死でしたが、観客は演出だと思って笑っていました。父の死後、慰謝料を求めましたが、冷酷な団長は母を襲いました。母は団長を殺してしまいますが、得体の知れない快感を味わったといいます。それ以来、母は観客たちを誘拐して笑刑であの世へ送りました。韓寧生と林中衡はこの話を聞きたがり、サーカスの観客と同類だから2人を殺すために殺人を犯すよう仕向けたのでした。