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君、花海棠の紅にあらず|第1話~第4話(全49話)あらすじ

『君、花海棠の紅にあらず』のあらすじ第1話~第4話

君、花海棠の紅にあらず第1話~第4話までのあらすじとネタバレです。ネタバレを見るには をタップしてください。

今回の記事の登場人物


商細蕊(シャン·シールイ):京劇役者・水雲楼の座長
程鳳台(チョン·フォンタイ):北平一の豪商
范湘児(ファン・シャンアル):程鳳台の妻
范漣(ファン・リエン):范湘児の弟
程美心(チョン・メイシン):程鳳台の姉・曹司令官の側室
察察児(チャーチャーアール):程鳳台の妹
姜栄寿(ジャン・ロウショウ):京劇界の会長
姜登宝(ジャン·ドンバオ):姜栄寿の息子
鄭原木(ジョン・ユエンムー):北平商会の会長
曹(ツァオ)司令官:北平の権力者・程美心の夫
鈕白分(ニウ・バイウェン):京劇会館
金(ジン)部長:慈善公演の主催者
常之新(チャン・ジーシン):范湘児の従兄
蒋夢萍(ジャン・モンピン):常之新の妻・商細蕊の師姉
十九(シージウ):水雲楼の座員
小来(シャオライ):水雲楼の座員
臘月紅(ラーユエホン):水雲楼の座員
韓総監:范家の使用人
春杏:范湘児の使用人
老弦人(ラオ・シェンアル)

第1話 邂逅(かいこう)

1930年代、北平では芸能が隆盛を極めるも、国難の時でもあった。実力は最上だが強情な京劇役者·商細蕊。京劇協会の会長·姜栄寿にも媚びることなく、役者魂を貫いていた。一方、北平一の豪商で皆が恐れる曹司令官を義兄に持つ程鳳台。京劇に興味がない程鳳台だったが、ある日、舞台に立つ女役の商細蕊を見て心を動かされる。


京劇界の会長・姜栄寿ジャンロウショウの誕生祝いの会が開かれる。しかしそこに商細蕊シャンシールイの姿はない。細蕊は役作りに妓楼へ行っていた。一番の売れっ子を観察するが、風情がないと難癖をつける。そこへ妓楼で散財している老弦人ラオシェンアルが割り込んでくる。役がつかみきれないという細蕊に、老弦人は先達たちが演じたようにやればいいとアドバイスするが、細蕊は同じことをするのは嫌だとはねつける。結局、細蕊が現れないまま祝いの会は終わってしまい、祝いの品に杖を送られた会長は気分を害す。さらに姿を見せなかった理由を知り激怒する。
君、花海棠の紅にあらず 第1話
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程家の屋敷では范湘児ファンシャンアルが義姉・程美心チョンメイシンと夫の帰りを待っていた。今朝戻るはずの夫がまだ帰らず落ち着かない。その頃、北平へ着いた夫・程鳳台チョンフォンタイ。商会の面々が朝から集まっていると聞かされ、先手を打つため向かっていた。北平の商会のメンバーたちは、販売経路を独占して付け入る隙も与えない鳳台に不満を漏らしていた。鳳台は販売経路を断固として譲らない。商会の面々は、鳳台が独占するのは掟破りだと訴える。すると、利益の半分を東北の戦線に寄付すれば販路を使わせると鳳台が条件を出す。あわや一触即発かという所で、遅れてやって来た会長の鄭原木ジョンユエンムーが一同を窘める。鳳台を観劇に招待してその場をいったん収める。

義弟・范漣ファンリエンを拾い、帰路につく鳳台。妻と久しぶりの再会を喜ぶ。湘児は、漣が借金をして水雲シュイユン楼にご祝儀を渡していたと不満を漏らす。
商細蕊と因縁がある様子を見せた湘児。従兄夫婦と細蕊との間に何があったのか明らかになる。従兄の妻・蒋夢萍ジャンモンピンは平陽で細蕊と同じ一座の姉弟弟子だった。細蕊は一方的に夢萍を慕っていたが、従兄・常之新チャンジーシンと結婚することになる。細蕊は猛反対し、夢萍が他の一座で演じることを禁じた。さらに、この話を芝居にし、毎日演じて皆に知らしめたのだった。

そんな商細蕊は、衣装のチェックに余念がない。虫眼鏡を使ってまで生地の隅々を確認し、刺繍にたった1本のほつれを見つけると、作り直すよう申し立てる。困った馬番頭は、社長に相談する必要があると伝える。その社長とは曹司令官の義弟であり、范家の娘婿の程鳳台だと教えるが、司令官など恐れない細芯は、後日話をつけると出て行ってしまう。

その時、鳳台に返品の件について電話が入る。鳳台は規定どおり全額補償するよう命じる。衣装は飾りの真珠と金糸だけで銀貨1000枚もの価値があり、芸を売るだけで贅沢ができる細蕊に否定的な態度を見せる鳳台。しかし漣は、細蕊が質素な生活をしていて、衣装だけには金に糸目をつけないことを知っている。曹司令官が平陽を攻めた時、商細蕊の歌声に聞き入って双方が戦いをやめたという美談があるが、実際は漣の従兄夫婦が関係している。姉弟子が平陽を離れたことで傷ついた細蕊は城門の上で一晩中歌っただけで、曹司令官や戦闘とは何の関係もない。観劇の約束を思い出した鳳台は妹・察察児チャーチャーアールを連れて匯賓フイピン楼へ向かう。京劇の台詞の意味が分からないという鳳台に、家へ講釈に行かせると鄭会長。販売経路を明け渡すよう取り入るつもりかと勘繰る鳳台に、寄付はするが利益の2割を申し出る会長。承諾できない鳳台は話を遮り、芝居に目を向ける。
商細蕊が登場しその姿を見るや、懐中時計を取り出す鳳台。細蕊は写真の人物と同じ衣装を身にまとっている。おひねりが飛び交う様子に興味を示す妹に、札束の代わりに大きな宝石がついた指輪を渡し投げさせるが、思いがけず指輪が細蕊の顔に当たってしまう。そして、細蕊の歌詞が違うと観客たちが騒ぎ出す。

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第2話 掟破りの英雄

台本を改変する掟破りな商細蕊。程鳳台は商細蕊を非難する客と殴り合いのケンカとなる。しかし、騒動は商細蕊を疎ましく思う姜栄寿の息子·姜登宝の仕業だった。そんな中、商細蕊主演の慈善公演が催される。しかし、商細蕊の態度に憤慨した梨園屈指の奏者が出演を放棄したため、姜栄寿はここぞとばかりに商細蕊を追い詰めるのだった。


金を返せと騒ぎ立てる観客。その様子に、水雲楼は遅かれ早かれ憂い目に遭うはずだと鄭会長は警報を鳴らす。細蕊は自分と性格が似ているようだと言う鳳台に、今の話は程鳳台のことではないと慌てて取り繕うも会長の商談は台無しになる。
騒ぎは収まらず、細蕊の衣装にお茶をぶちまけ舞台から引きずり降ろそうとする観客。窘める鳳台と殴り合いが始まる。そこへ見て見ぬふりをしていた支配人がようやく止めに入る。

楽屋に戻った細蕊を鳳台が訪ねる。細蕊は止めに入ってくれた感謝を伝え、ケガのお詫びをする。鳳台は車で送ると申し出るが、細蕊は公演場所を変えるため荷物を引き上げたいからと断る。それを聞いた支配人は慌てて先ほどの件を謝罪。次の劇団はすぐに見つからないから月末まで続けてほしいと提案し、楊貴妃をやるという細蕊の条件を飲む。細蕊は衣装を作り直させた上、鳳台を騒動に巻き込んでしまったことを詫びるが、鳳台はまた観劇に足を運ぶ約束する。

姜会長の息子・登宝の手下たちが警察沙汰になったことが伝わる。殴った相手が曹司令官の義弟で、真相が究明されるまでは釈放されないと知った登宝は、手下とは赤の他人だということにする。姜家には警察が来ており、すでに会長の耳にも入っていた。細蕊が北平で我が物顔なのが気に食わないという登宝に、肝心なのは一撃必勝だと会長が忠告する。

祝宴にやってきた鳳台だが、舞台で歌っている細蕊に気づかない。今日は衣装も化粧もしていないからだ。細蕊を外へ連れ出した鳳台は、さっきは質素な身なりで誰だか分らなかったと正直に話す。普段は地味な方が落ち着くという細蕊。鳳台が匯賓楼での顛末を聞かせる。姜栄寿は金で事件をもみ消そうと必死だが、そうはさせないつもりだ。しかし被害にあった細蕊に判断を仰ぐと、同業者のもめ事は多く、会長が怒るのは自分に非があるとして釈放を希望する。お礼をしていなかったと気付いた細蕊は、胸元に付けていた花を鳳台のスーツに挿す。

君、花海棠の紅にあらず
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芝居の稽古中、鈕白分が金部長の慈善公演への出演を頼みにやって来る。ちょうど募金の呼びかけを目にしていた細蕊は参加を快諾する。今回の催しは衣装は平服で、京胡引きも連れていけない代わりに、鈕が弾き手を探してくれることになっていた。
そして慈善公演の当日。漣は、金部長の慈善公演について懐疑的だった。そんな漣に、集められた寄付金には2種類の用途(自分で使う金と、義兄・曹司令官に贈る金)があると鳳台が教える。いずれ金部長と曹司令官は火花を散らすと見ている。鳳台はこの時まで細蕊が出演することを知らなかった。京劇愛好家になりそうだと明かす鳳台に、漣は絶対に姉には知られないよう助言する。

演技が始まってもいないのに、京胡引きの趙が細蕊に腹を立て帰ってしまう。それを見ていた金部長は鈕を呼び、お客の期待を裏切れば命はないと細蕊に伝えるよう命じる。姜会長に呼ばれた細蕊。衆人の前で謝罪し服従すれば、この不測の事態から助けてやると持ちかけられるが、迷惑はかけられないと断る。金部長は何をしでかすか分からないと姜会長に脅されても細蕊は屈しない。

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第3話 敵と味方

商細蕊は窮地を独力で乗り切るが、姜栄寿から新たな罠が仕掛けられる。慈善公演の主催者·金部長を、歌で罵る怖いもの知らずの商細蕊。この場は程鳳台に助けられるが、姜栄寿と姜登宝父子の嫌がらせは止まらず、商細蕊率いる水雲楼は劇場から出入り禁止となってしまう。商細蕊と北平を牛耳る曹司令官との遺恨の噂が広まったせいであった。


京胡弾きが見つからないまま公演が始まる。金部長は鈕白分に慈善公演が台無しにならないよう釘を刺す。一同が待ちわびるなか、商細蕊が舞台に現れる。その手には京胡。京胡の演奏を初めて目にし、何でも出来る細蕊に驚喜する范漣。
拍手喝采を浴びる細蕊に、これでは醜態をさらすどころか逆効果だと焦る姜登宝。しかし細蕊の強情な気性が必ず仇となる、と余裕を見せる姜会長。誰にも見られず金部長に金を渡してくるよう登宝に指示する。そこへ細蕊が現れ、善意の寄付金を着服するなんて良心はないのかと問う。姜会長は個人的な寄付だと言い張る。

君、花海棠の紅にあらず 第3話
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細蕊は舞台へ戻り、もう一曲披露する。歌詞を聞いて一同がざわつき始める。歌で金部長が寄付金を着服したと罵っているのだ。金部長は配下を集めて細蕊を捕らえるよう指示する。逃げる細蕊を鳳台が車に乗せる。鳳台は金部長が寄付金を運んでいる所へ発砲し、慌てる隙に金をすり替えた。その寄付金は東北の戦線へ送り、後日、金部長は着服で失脚、曹司令官が全権を握ったことが世に知れ渡る。

災いから逃げ、次の公演も確保した細蕊に、登宝は苛立ちを募らせていたが、姜会長はある噂を耳にしていた。細蕊と曹司令官の間に何かがあったことが平陽で広まっているという。

一方、細蕊の水雲楼は、次の公演の劇場でトラブルに見舞われていた。隆春班が舞台の準備をしている。支配人が言うには、曹司令官が金部長の後釜になり、細蕊と曹司令官の遺恨を知って、北平中どの劇場も受け入れないだろうと。

後日、鳳台と会食をした細蕊は、曹司令官との遺恨はないと言い切った。専属になるよう言われたが、劇場で演じたいから断ったと詳細を聞かせる。銃を突き付けられ、ひと悶着あったが、曹司令官は脅しただけで、それ以外はでっち上げだと細蕊。噂が事実なら曹司令官は北平入りしてすぐに手を下しただろうと細蕊を信じる鳳台。2日後の息子の誕生会に曹司令官も来るから、そこで歌ってほしいと依頼する。

程家に常之新と妻・蒋夢萍が到着する。平陽ではお世話になった范漣だが、初めて会うかのような蒋夢萍。水雲楼で会ったと口走る范漣に、常之新が昔の話はしないよう頼む。子煩悩な常之新を見て、早く子供を作ったら?と范湘児。子供を授かることができない夢萍は涙する。気づいた常之新は、子供は嫌いだからいらないと慰める。常之新は夢萍を心から愛しており、どんな変化も見逃さない。付けていた耳飾りが変わっていることにさえも気付く。そんな様子を見て、湘児は自分も夫に試してみる。しかし鳳台は気付かなかった。

息子の誕生会を切り盛りしなくてはならないのに物思いにふける湘児。常之新が語った妻への愛が頭から離れない様子。湘児を捜しに来た程美心に突然、男女の愛について問い始める。常之新の愛は本物だが鳳台は違うと湘児が呟く。男は皆違って当然、賢くてやり手の鳳台にも不満があるなんてと、美心は粗暴な司令官に嫁いだ自分の立場を持ち出し、湘児を慰める。

その頃、鳳台は記者に写真を撮らせる算段だと細蕊に伝えていた。明日の新聞に曹司令官のご満悦な写真が載れば、この問題は解決するはずだ。そこへ曹司令官が到着し、慌てて出迎える。

曹司令官の話では、息子は留学して以来傲慢になり、最近は怪しげな輩とつるんでいるという。親子なのだから時間を見つけて話し合えば分かり合えると鳳台が言う。話題をそらす曹司令官に、いいものをご覧にいれると仄めかす。曹司令官に怒らないことを約束させ、今日の宴に商細蕊を呼んだことを伝える。細蕊と曹司令官との遺恨の噂が流れており、細蕊は北平中の劇場から出演を断わられ、苦しい状況であることを伝える。もし噂が本当ならすぐに帰らせるが、単なる噂なら細蕊を跪かせて謝罪させると言う鳳台に、謝罪などは不要とし、まずは秦腔から始めさせるよう命じる。

秦腔の準備をしていない細蕊は、考えをめぐらせていた。曹司令官は現場のことを分かっておらず、相変わらず強引だと座員が愚痴を言う。考えた末、化粧なしで演じることにする。力が出ないからといつもの料理を用意させる。小来が食事を取りに行く所を見かけた美心。見覚えのある顔に、誰がいるのか韓統管に尋ねると水雲楼とのこと。常之新と蒋夢萍が来ていると聞いた美心は、大変だと急いで立ち去る。

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第4話 真実から生まれる物語

程鳳台は息子の誕生会に商細蕊を呼び、姉·程美心から責められる。宴には程家の従兄·常之新と結婚した商細蕊の師姉·蒋夢萍が来ていたからだ。姉代わりの蒋夢萍に裏切られた過去を未だ引きずる商細蕊。事態を重く受け止めていない程鳳台に反し、商細蕊は蒋夢萍の姿を見ると、祝いの席で恨みの歌を繰り広げ宴を台なしにする。


水雲楼が来ていることを知った程美心は、慌てて程鳳台を呼び出し、何故、従兄·常之新と蒋夢萍も呼んだのかと問いただす。2人が来ていることを絶対に商細蕊に知られたくない美心は、適当な理由で帰らせるよう指示する。しかし会場では、范漣が離席した従兄夫婦を見つけ、強引に席へ連れ戻してしまう。すぐに開演し、細蕊が登場する。顔色を変える2人に、状況を悟った漣と美心は凍り付く。立ち上がった常之新に気づいた細蕊は、隣にいる夢萍に視線を向ける。

細蕊と夢萍の過去が明らかになる。2人は姉弟弟子だった。細蕊は従兄と結婚する夢萍を必死に止めるが、聞く耳を持たない。夢萍とのある約束を信じ続けていた細蕊は、裏切る夢萍と縁を切り、次に会う時は敵同士だと言い放ったのだ。

舞台では細蕊が夢萍を罵る歌を歌い始める。たまらず2人は席を立つが、それを曹司令官が止める。それでも出て行こうとする2人に、曹司令官は銃を取り出し空中に発砲。居合わせた記者がすかさずシャッターを切る。范漣はどうにか2人を説き伏せ、席へ戻す。細蕊はまた歌い始めるが、夢萍は耐え切れず倒れてしまう。常之新は、北平で細蕊に出くわすとは思ってもおらず、しかも何年も経っているのにまだ恨みを持っていることに呆然とする。

北平での状況を知り、細蕊と会話を交わす曹司令官。曹司令官を見送り、鳳台が戻るとすでに細蕊の姿はなかった。報酬も受け取らず、うなだれた様子だったと韓が伝える。今日の不始末は次の舞台で償うと伝言を残し去っていた。

その頃、程家では、水雲楼を呼んだから従兄夫婦を怒らせてしまったと范湘児が文句を言う。気分を害した鳳台は席を離れる。細蕊の落とし物を受け取り、ケリをつけてくると出ていく。

水雲楼では一同が揃って夕食をとっていた。肉は平等に分けろと言う十九。最近、料理がお粗末になっているのは誰かが盗んでいるからと言い出し口論が始まる。そんな状況に座長の細蕊は箸を投げ出ていく。

街をさまよう細蕊を見つけた鳳台は、呼び止め車へ乗せる。行き先も伝えないまま、車は山の中へ。ためらう細蕊を車から降ろす。祝宴を台無しにされた鳳台は、恩を仇で返す細蕊を戒め、もっと慎重になるよう助言する。夢萍の結婚に不服だとしても、騒ぎ立てたら更に疎まれるだけと言う鳳台を、睨みつけ否定する細蕊。

家では湘児がまだ小言を言っていた。春杏は湘児を気遣いつつ、普段は物静かな常之新が夢萍のために司令官に立ち向かったことを褒める。自分たちが理想の夫婦だと思っていた湘児だが、従兄夫婦は違う生き方をしており、いつも心が通じ合っていると羨む。

細蕊の話は続いていた。常之新を選んだことに因縁はつけないが、夢萍が誓いを破ったことが許せない。夢萍は、細蕊がこの世で一番大切な存在で、血縁のない家族であり、兄弟や夫婦より深い絆があると宣言していたという。5歳で売られた細蕊にとって夢萍は母親のような存在で、また演技においては意見をくれる師姉だった。そこへ常が現れ、全てが一変した。密かに情を交わしていたことを細蕊は責めなかったが、役者でもない常に許仙を演じさせたのは我慢できない。夢萍に詰め寄ると、他人は口出しするなと一蹴されてしまう。師姉のためなら死んでもいいと思っていた細蕊は、異性として複雑な感情があったはずだと鳳台が問い詰める。しかし、一番近い家族の夢萍に別の感情は抱かないと否定。自分は騙されたと言い張る。言葉を失う鳳台だが、夢萍の誓い自体が世の理に合っていない。それでも細蕊は、なぜ師姉との絆が男女の愛より劣るのかと譲らない。堂々巡りが続いたが、細蕊が約束にこだわるのは、義父の教えによるものだと判明。京劇の演目を持ち出し、果たすべき約束について語る細蕊。所詮作り話だという鳳台に、物語は真実から生まれると言い返すが、2人の名前を口にするだけで胸が苦しくなる、と話題を終わらせる。細蕊を送り届けた鳳台は、楽屋の落とし物を渡す。受け取った細蕊はこの日の謝罪をし、必ず埋め合わせをすると約束する。

車を新聞社へ向かわせる鳳台に、倉庫に泥棒が入ったと知らせが入る。屋敷へ戻り、捕らえた犯人を問いただすと、古家の主の指示だと泥棒は嘘をつくが、鳳台は曹貴修の兵だと見抜く。泥棒をそのまま帰す鳳台だが、親戚をからかうと痛い目に遭うと伝言を託す。曹家の親子仲は悪いと言う韓に、倉庫の銃を死守するよう命じる。何を企んでいるのか読めない鳳台だったが、曹貴修は鳳台を利用したいと考えていた。

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第5話~第8話を見る

今回の記事でご紹介しているエピソード

全49話のうち、今回の記事でご紹介している第1話~第4話が楽しめます😃

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